こんにちは。ヨッサンです。 私のワーホリ体験記の暮らし編です。
どうやって住む家を探したのか?どんな家に住んだのか?などについてお話します。
これからワーキングホリデーに行く人や、ワーキングホリデーに興味のある方のお役に立てればと思います。
「ワーホリって英語力がないと行けないんでしょ?」と思っている人はこちらの記事もご覧ください。
「ワーホリで英語力って実際あがるの?」という人はこちらがおすすめ。
ホームステイ?ルームシェア?
留学やワーキングホリデーで、現地で暮らすと言ったら、「ホームステイ」か「ルームシェア」が一般的かと思います。
ちなみにこんな違いがあります。
●ホームステイ
留学などで現地の一般家庭の家に住み、現地の生活を体験すること。
●ルームシェア
家族以外の人と部屋・家を共有して住むこと。
私のイメージとしては、ホームステイはあったかそうで、知り合いが一人もいない土地で過ごすなら良さそうかなと思っていました。
ルームシェアは自由に過ごせるイメージで、こっちもいいなあと色々迷っていたので、かなり調べました。
ホームステイのメリット・デメリット
- 食事を用意してくれる
- ホストファミリーとの会話や交流で英語の練習ができる
- 家族がいるという安心感、安全性
- 家具や家電・食器などを準備しなくてもいい
- 気を使う、一人の時間が少ない場合もある
- ルールが厳しい家庭もある
- 相性が合わない場合もある
- ルームシェアに比べ、食費なども含まれるため費用が高い可能性がある
私の場合は、ワーキングホリデーが生まれてはじめての海外だったので、渡航先のカナダには知り合いが一人もいない状態だったので、普通に考えたらホームステイかな?と考えていました。
温かい家庭に迎えられて、夜ご飯や朝ご飯は家族で食べて、学校から帰ってきたらその日あったことを英語で話せたら楽しいだろうし、英語の勉強にもなっていいだろうな〜、と軽く妄想したりもしました。
ただ一人暮らしのように自由に過ごしたいという思いも強く、さらに調べていくと、ステイ先の家庭によっては「ビジネス」としてホームステイをやっているという情報を発見。
ルームシェアのメリット・デメリット
- 費用を抑えられる
- 共有部分以外は自分の自由
- 細かいルールがない
- ルームメイトと親しくならないと交流がない
- 知らない人と生活する不安がある
- 共有部分が汚い場合がある
ワーキングホリデーを利用する人のほとんどが、渡航直後はホームステイで過ごし、働く頃になったらシェアハウスに移動するのが定番。
そういうことなので、最初にホームステイを調べていたのですが、前の章で言ったようなデメリットがあったので、もうルームシェアにしちゃおうと決めていました。
でも一応、ルームシェアについてもいいところとわるいところはどんなことがあるのか、調べないと本当に決められないと思い、こちらもたくさん情報を集めました。
コンドミニアムを借りてルームメイトを募集するとか、キッチンとバス・トイレが共有することが多いとか、ルームメイトと仲良くなって英語力が上がるとか。
様々な人が共同生活するということなので、合わない生活環境の人がいる可能性があるとか、家賃を抑えようとして格安のシェアハウスは地下室で窓もなく虫が出るとか(まあこれは避けられるけど)。
個人的にはホームステイよりデメリットが少ないように感じました。
というわけで「ルームシェア」に決定
あったかくなかったらホームステイにする意味ないなあと感じた私は、ルームシェアに決めました。
ホームステイはルームシェアより、一ヶ月にかかる家賃をどうしても抑えることができないし、私は一人でいることが好きだったので、ルームシェアの方が快適に過ごせるだろうと思い、決めました。
あとは、渡航した時の年齢が29歳だったので、それも「家族感」よりも「自由」を選んだ理由かなと今では思います。
どうやって家を探した?
ホームステイだったら、渡航前の日本にいる間にステイ先を決める必要があったのですが、ルームシェアは渡航前・渡航後どちらでも大丈夫そうでした。
私は渡航後に「e-Maple」というサイトでシェアハウスを探しました。
住みたいエリアが決まっていたわけではないので「トロント」と書いてあるルームシェア募集の投稿をひたすら読みました。
そのうちの4人と連絡をとり、3軒に内見に行きました。
「e-Maple」は日本語のサイトなので、スマホかPCがあれば閲覧できますが、募集している人に電話したいときなどは、現地で携帯電話を契約してからのほうがいいです。
私も携帯電話を契約して、電話番号をゲットしてから部屋の内見希望の連絡をとりました。
ちなみに、内見させてください、というメールは私はこのように書いて送ってました。
Hello, my name is ●●(自分の名前) from Japan.
I’ve stayed at hostels on Church Street.
I’m looking for a room in Toronto and interested in your house.
Your house location is good for me.
If you have available space, I’d like to inspect.
Thank you.
・自分の名前
・あなたの部屋に興味があります+その理由
・もしまだ部屋が空いているなら、内見したい ということを書いています。
「inspect = 内見」です。
使いたい例文はe-Mapleや他のサイトにも載っているのを探して見つけたら、コピペしたり変えたりして使ってました。
多少間違っててもいいや、カタコトの英語のつもり満々で送ってましたが、問題なく会話できてました。
↓部屋探しに使ったサイトはこちら。
一軒目:電話でとにかく「もっとたくさん内見しなさい」
渡航後3日目に初めて内見希望の連絡をしたのは、学校から遠いけど素敵そうなお宅。
投稿文にはメールアドレスがなく、電話番号のみ。
すごくドキドキしましたが、思い切って電話をしてみると、女性が出ました。
私の英語が下手だったせいもあり、意思疎通はすんなりいったりいかなかったりで長い時間話しました。
私:部屋を見に行かせてもらえないでしょうか?
家主:あなた、これが一軒目の連絡なの?
私:そうです。
家主:じゃあ他のところにも行って見てみなさい。そうしてから私の家を見たほうがあなたにとってもいいし、私も時間の無駄にならずに済むわ。
私:そうですね!
家主:2軒見たらまた連絡ちょうだいね。
私:わかりました、そうします。
要約するとこんな感じの話をひたすらしました。
とっても優しそうな女性で、丁寧に根気強く私にそう言ってくれたので、この人の言う通り、あと2軒見に行こうと決めました。
メールアドレスを交換したので、その後はメールでやりとりできました。
そして、3軒内見に行ったあとに、再度連絡をしました。
この時、私には時間がありませんでした。この連絡をした次の日には学校が始まるし、それまで宿泊していたホステルをチェックアウトしなければいけなかったのです。
「内見に来ていいよ」という返事を期待しつつメールを送りました。
私:3軒見に行きましたよ!
しかし、送られてきた返事はこうです。
家主:そうなの、でも、もうちょっと色々見てみなさい。
彼女は一体どうするつもりだったのか、内見させるつもりがあったのかどうなのか。
未だにわからないのですが、一軒目はこんな感じで会うことができず、フラれてしまいました。
二軒目:ダウンタウンにあり、学校から近い一軒家
※↑写真は二軒目の内見後に通ったチャイナタウンのはしっこの町並み。
一軒目のお宅に言われてすぐにアポイントを取って、内見に行った先はチャイナタウンの近くにある一軒家でした。
この日はあと2軒行く予定。
オーナーさんが中国人だったのですが日本語が話せたのでスムーズに説明を受けることが出来ました。
複数のルームメイトがいてキッチンは共有でしたが、トイレとシャワールームが部屋についているので自分専用に使えるところがかなり高ポイント。
でも家賃が予算を超えていたので、その時は「ないな」と思っていました。
しかし、先に話したように一軒目に連絡を取った女性に振られてしまったので、最終的にはこちらのお宅に決めたのでした。
三軒目:日本人のルームメイトとかわいい家
二軒目のお宅を内見後に行った家は、学校の最寄駅であるユニオン駅からバスなどを乗り継いで行かないといけない場所で、住宅街でした。
オーナーのおじさんは優しそうで素敵な方で丁寧に家の中を案内してくれました。
家賃は予算内でしたが、滞在期間は最低でも4ヶ月を希望されました。
ルームメイトの一人に日本人女性がいたので、心強そうだなと安心できました。
地下室には洗濯機があって、トイレ・シャワーとキッチンは共有の思っていた通りのシェアハウスでした。
こちらに決めなかったのは、通学にバスを使う習慣がそれまでなく、めんどくさいなと思ったのと最低でも4ヶ月暮らさないといけないというのが、自分のプランにあわないことでした。
オーナーさんがとっても優しいし、普通だったらかなり条件のいいお家だったので、断るのが申し訳ないなあと思いつつ、メールで「他のところに決めました」と送りました。
四軒目:学校から遠くはない、猫のいる家
三軒目のお宅を内見後に行った家は、トロントの東部にあるお宅でした。
オーナーさんが中国人で部屋を見せてもらったのですが、ちょっと自分には快適そうに見えなかったので早々に「ここはやめておこう」と決めていました。
でも内見後に帰ろうとしたとき部屋の奥から「にゃー」と聞こえて猫が大好きな私はとっさに「猫飼ってるんですか?」ときらきらした表情で聞きました。
猫がいるなら住みたいかも…とほんの少し思えたくらい嬉しかったのに、オーナーさんはそれまでのクールさを崩さず無表情で「Yes」と言っただけでした。
この人はきっとずっとこんな感じで親しみはないんだろうなと思うと「ここはやめておこう」と強く決めることにしました。
どんな家でどう過ごしたの?
そんな感じで4軒の中から私が住むことにした家は、二軒目に内見したチャイナタウン近くの家賃620ドルの一軒家でした。
決め手は歩いて学校に行ける(結構距離はありましたが)ので、交通機関にかかる費用を浮かせることが可能だったこと。
本当ならもう少し他を見たり考えたりしたかったのですが、ホステルを出なくちゃいけなくてパニックになってしまい、他の宿泊先を探すも急には泊まれず。
決めた直後は、壁が薄くて他の住人の音や声が聞こえたり、台所の上の部屋ということもあってか料理の匂いが部屋に充満することなどがすごく嫌で後悔して号泣していましたね。
慣れたら快適だったんですが、ホームシックみたいなのもあったんでしょうね。
5畳程度の部屋にシャワーとトイレが完備
※↑実際に私の部屋にあったバスルーム。右がトイレで、真ん中に洗面台、左のシャワーカーテンの向こうにはシャワーがありました。
(シャワーカーテンは衛生的に見えなかったので100均みたいな店で買い替えました。笑)
※↑共有のキッチン。シンクの右側に冷蔵庫、入り口のすぐ横に電子レンジがありました。
通りに面した一階にはオーナー家族が住むリビングなどがあって、通りに対して奥に行くと共有のキッチンがあり、さらに奥にはルームメイトが住む部屋がいくつかありました。
外階段を上がった二階にもいくつか部屋があり、リビングの上の部屋はオーナー家族の居住エリアで、キッチンの上から奥はルームメイトの住む部屋というような造りでした。
私の部屋は、外階段を上がってすぐの部屋で広さは5畳くらい。
ベッドと机とパイプ椅子と衣装棚が備え付けてありました。
部屋にはトイレと洗面台とシャワーが付いていたので、他のルームメイトやオーナーに気を遣うことなくいつでも使用できました。
キッチンの調理器具は共有で使用可能で、冷蔵庫内も使っていい場所が決められていました。
キッチンを使う時は、一度外に出て階段を降りて行く必要があって、階段には一応屋根はあるのですが、風があれば雨や雪の日だと吹き込んでくるので急いで上がり下りしてましたね。
洗濯機はないので、コインランドリー使ってね
確か内見の時に「洗濯機はないけど、近くにコインランドリーがあるから」と言われていて「まじか…」と思った記憶があります。
実際、近くと言っても500mくらいは距離があったので、下着などは洗面台で洗って済ませてました。
なんかサバイバルだなと思っていました。
Wi-Fi完備、机もあるので勉強三昧
部屋ではWi-Fiが使えたので、ひたすらNetflixで海外ドラマを見まくっていました。
英語字幕しかないので、英語の勉強と寂しさを紛らわせるのを兼ねてひたすらNetflix。
学校の宿題の他には、日本から持っていった文法の問題集や、英語学習のオンライン講座に参加して、一応部屋にいる時は日本にいるときより真面目に英語の勉強はしていたと思います。
寝る前にはトロントのイートンセンターというショッピングモール内の本屋さんで買った小説を読んだりしてました。
ルームシェアにはルームメイトが共有して使えるリビングルームがあると思ったのですが、私の住んでいた家にはそれがなかったので、テレビを見ならが談笑、みたいな時間はありませんでした。
友達を呼んで部屋に入れてはいけないルールだったので、ひたすら一人、部屋でNetflix。
ただ壁が薄く、階下の住人の英語練習の声が聞こえてきて、「自分も発音の練習とかしたいけどこんな風に聞こえてたら嫌だな」と思って発音の練習はささやき声でやってました。
家賃支払いの領収書にサインをもらう
ルームシェアに決めた時、契約書を交わしたほうがいいとの記事を読んでいたので、オーナーさんは悪い人には思えなかったのですが、一応念の為その記事に従うことにしました。
私の場合は、部屋に入った日の夜に最初の一月分の家賃を払う約束をしたので、その時にオーナーさんに署名してもらいました。
契約書というか領収書ですね、普通のメモ帳に手書きで誰から誰へいくら、いつ支払ったかというのを書いて、署名をもらうという感じです。
私がオーナーさんを信用していないみたいで署名してもらった時は謎の罪悪感に苛まれた記憶があります。
「これも自分の身を守るためだ」と言い聞かせていました。
自分の身を守るのは自分しかいないし、自分の行いは良くも悪くもすべて自分に返ってくる。というのが私のトロントでの信念であり戒めの言葉でした。
いくらカナダが安全な国と言われていようが、日本ほど安全な国はありません。
実際に部屋にいる時も毎日のようにパトカーのサイレンが聞こえていました。
家を貸してくれる人に極悪人はいないかもしれませんが、なにか良からぬことを企んでいるかもしれないと常に警戒を怠ってはいけないと思います。
何かあった時に、警戒をしていなかった自分に後悔しても遅すぎるからです。
そういう思いで、大丈夫そうと思っても「念の為」オーナーさんに領収書にサインをもらうことにしたのです。
ダウンタウンに住んで良かった
選んだ部屋は壁は薄いし洗濯機はないしで「間違った選択したな」と住んでしばらく経っても後悔しっぱなしでした。
ただ、部屋にシャワーやトイレがついていて気を遣う必要がないことと、エリアがダウンタウンに近い(というかほぼダウンタウン)ので、買い物には全然困らない点で最高でした。
歩くだけで最高に楽しい
都会は苦手と思っていたのですが、異国となるとむしろ店や人がたくさんある景色が私にとっては最高に楽しくて、
またその景色の一部として自分が歩いているのも幸せで、「この部屋で結局良かったな」と思うようになりました。
私が過ごしたのは冬で、1月2月は毎日くもりで気分が塞ぎがちだったのですが、ダウンタウンに出てみると街が色鮮やかだったことが救いになっていました。
ダウンタウンから遠い住宅街だと道路の道幅が広く空も広いから、曇りの日だと景色が全体的にグレーっぽくて、
もしそんなところで暮らしていたら気分は晴れたかな?(いや、晴れなかっただろう)
学校もダウンタウンにあって、家からはちょっと遠いけど金銭的に交通機関を使わないようにしていたので、通学は徒歩にしていたけど、毎日景色を見るのがとても楽しかった思い出があります。
気分次第で帰るルートを変えてみたり気になっていたお店に入ってみたりというのが、通学路でできたのは、学校も住むところもダウンタウンの中にあったからかなと思います。
風が強い日や雪の日は寒すぎるのでストリートカーを使ってましたがそれはそれで楽しかったです。
ルームシェアにして良かった
私はルームシェアで自由な生活を選びましたが、正直どちらもいいところとよくないところがあり、たくさん自分で調べてみないと決められないと思います。
ビジネスホストファミリーがあると書きましたが、私自身経験していないので、すべてのホストファミリーがビジネス感丸出しの冷たい感じだとはいえません。
受け入れる側も人間ですし、どんな人が我が家にやってくるかドキドキするのはホストファミリーも同じ。
実際、同じ学校に通っていた日本人の女の子はフィリピン家族のお宅にホームステイしていましたが、彼女はとっても楽しそうでした。
ちょっとうらやましくなるくらい。
なので、自分がどちらがいいかはたくさん調べてみて、エージェントさんに相談してみたりして決めることをおすすめします。
あと、年齢が若ければ、ホームステイのほうが安全かもしれません。
私は渡航したのが29歳だったので、何かあれば対応できるだけの年齢だったこともルームシェアに決めることができた要素の一つだと思います。
これからワーキングホリデーを使う人のお役に立てれば嬉しいです。