- 「be動詞はイコール」ってどういうこと?
- 初歩から学べる参考書ってあるのかな?
- be動詞をどこに置くべき?
- 重要な部分だけ知って早く文法を終わらせたい
be動詞は英語学習の最初に習う単元の1つです。be動詞はめちゃくちゃよく使うので、まず最初に知っておくべき文法知識だからです。be動詞の理解がしっかりできていないと、英語を読むことはもちろん、自分で英語を話すときにも大きな障害になってしまいます。
私はbe動詞の「簡単な覚え方」を知ってからは、英語を英語のまま読むスピードが上がりました。学習用の洋書をたくさん読めるようになりましたし、文法を理解する助けにもなりました。そのおかげか、初受験のTOEICでは535点を取得できました。(現在は780点を取得しています!)
たかがbe動詞、されどbe動詞でということで、今回の記事ではbe動詞の意味や役割、一般動詞との違いについてお話していきます。できるだけシンプルに重要な部分だけを解説しています。
この記事を読んだ後は文法書に書いてあることや、簡単な洋書を読めるようになりますよ。be動詞をより深く学べるオススメの参考書や教材についてもお話していますので、ぜひ最後までよんでいただければと思います。
be動詞は、「1つの動詞でありイコールの役目を果たしている」という、実はシンプルなポイントさえおさえれば簡単なので、すぐに理解できちゃいます。
be動詞とは「イコール」のニュアンスを持つ動詞
be動詞には、「be動詞の前にある単語」と「be動詞の後ろにある単語」を「イコール」でつなげる役割があります。
たとえば、
I am a doctor.
- be動詞が「am」
- be動詞の「前」にある単語は「I」
- be動詞の「後ろ」にある単語は「a doctor」
この文章でいうと、be動詞は「am」なので、amをイコールに置き換えてみます。
I = a doctor
という図式になり、「私は医者です」という意味に伝わります。これが、私が出会ったbe動詞の「簡単な覚え方」です。
多くの参考書で「be動詞はイコールの役割がある」と書かれているのを見て、この考え方を採用しました!
be動詞は、be動詞の前後にある単語をつなぐ、ということで、be動詞は自己紹介や、誰か(何か)を説明するときによく使われます。例文を見てみるとわかりやすいと思います。be動詞はイコールに置き換えてみてください。
- I am 35 years old.(私は35歳だ)
- You are nice.(あなたって優しいのね)
- She is my friend.(彼女は僕の友人だよ)
- My cat is very cute.(うちの猫ってめちゃ可愛いの)
- The moon is shine tonight.(今夜は月が輝いている)
am、is、areという単語が「be動詞」です。am、is、areは「be」という1つの単語の「現在形」で、be動詞の単語は「be」だけです。(具体的なことは後述します!)
一方で「be以外」の動詞の単語は星の数ほどあり、be以外は全部「一般動詞」と呼ばれています。
上記の英文は、すべて「主語=補語」という関係にあります。
主語というのは「be動詞の前にある単語」で、補語は「be動詞の後ろにある単語」のことです。
「主語=補語」の「=」にあてはまるのがbe動詞というわけです。つまりbe動詞を使う文章の語順(単語の並び順)は「主語→be動詞→補語」となります。
be動詞には「イコール」のニュアンスがある、とはこういう理由なんです。
そもそも「動詞」とは?
そもそもbe動詞の「動詞」とは、10個ある「品詞」の中の1つ。
品詞とは、単語を役割別にわけたものを言います。
【超重要】英語の品詞の役割って何? それぞれの意味や使い方、文型との違いを知って英語力ぶちあげ!という記事で詳しいお話をしていますのであわせて読んでみてください!
動詞に与えられた役割は、その字の通り、動きを表すこと。もっと具体的に言えば「動作・状態」を表すことです。動作・状態を表す単語のことをまとめて「動詞」と呼んでいます。
動詞にはもう1つ役割があります。それが「述語動詞」になることです。
動詞の単語の役割
- 「動作・状態」を表す
- 「述語動詞」になる
英語の文章はほとんど必ず「主語→述語動詞」という順番から始まります。その述語動詞のポジションに置けるのは「動詞」なのです。
もう少し詳しく言うと、述語動詞のポジションには「助動詞+動詞」の形も置けます。が、今の段階では気にしないでください。
また「述語動詞は1文の中に、必ず1つ入れるべし」という英語のルールがあります。逆に、1つの文章に述語動詞は1つだけ、とも言えます。
このルールがあるので「I am study English.」のような「be動詞と一般動詞を同時に使う」ということができません。
1ピリオドにつき1つの述語動詞とおぼえてください!
- 動詞とは、主語の動作・状態を表す単語をまとめた呼び方
- 動詞の単語は、述語動詞の場所に置くことができる
- 述語動詞は、1つの文章の中に必ず1つ入る
動詞は2種類「be動詞」と「一般動詞」
述語動詞というポジションに置かれて、主語の動作・状態を表す動詞。そんな動詞は、2種類に分けることができます。
- be動詞
- 一般動詞
どちらも述語動詞になれるのは共通なのですが、決定的な違いが2つあります。
- 単語の数
- 否定文と疑問文の作り方
1つずつ解説していきますね。
ちなみに、現段階では忘れていてもOKなのですが、動詞は本来は「自動詞」と「他動詞」に分けられます。
違い①単語の数
be動詞の単語は「be」ひとつだけです。be動詞と言えば「am, is, are」というイメージがあると思いますが「am, is, are」は「be」という単語の現在形のことで、主語の人称によって形が変わります。参考書に載っている表を見ればわかりやすいと思います。
人称 | 原形 | 現在形 |
---|---|---|
1人称(I) | be | am |
2人称(You) | be | are |
3人称(I,You以外) | be | is |
3人称の複数 | be | are |
主語がIならbe動詞の現在形はam、主語がyouならbe動詞の現在形はare、主語がIとYou以外の単数(1人・1つ)ならbe動詞の現在形はisになります。
現在形とは、過去・現在・未来を表すときに使う動詞の形のこと。
ちなみに過去形も形が変わりますが今回は割愛します。
- I am 35 years old.
- 主語がIなのでbe動詞はamを使う
- You are nice.
- 主語がYouなのでbe動詞はareを使う
- She is my friend.
- 主語がShe(3人称)なのでbe動詞はisを使う
一方、一般動詞は原形と現在形で形が変わることはあんまりないです。「三単現のS」くらいなものです。
三単現のSとは「三人称単数の現在形」の略。HeやSheなどが主語の時の動詞の現在形の語尾には「-s/-es」をつけるというルールのこと。
詳しい話は、記事の趣旨と変わってくるので割愛します。
また、一般動詞の単語の数は、それこそ星の数ほどあります。
一般動詞の例
- run, eat, cookなどの動作
- feel, loveなどの心の動き
などなど
- be動詞の単語の数は1個、「be」のみ
- am, is, areはbeの現在形
- 一般動詞の単語の数は星の数ほど、「be」以外の動詞全部
違い②否定文と疑問文の作り方が違う
be動詞と一般動詞では、否定文と疑問文の作り方というか、見た目の形が違います。まずは例文を見てください。
否定文
- 〈be動詞〉I am not a doctor.(私は医者じゃないです)
- 〈一般動詞〉You don’t eat sushi.(あなたはお寿司を食べません)
疑問文
- 〈be動詞〉Are you a doctor?(あなたは医者ですか?)
- 〈一般動詞〉Do you eat sushi?(あなたはお寿司食べますか?)
否定文も疑問文も、be動詞と一般動詞ではまず見た目が違っています。これは、否定文と疑問文の作り方がbe動詞と一般動詞では異なるためです。
否定文の作り方〈be動詞〉
I am a doctor.(私は医者です)
I am not a doctor.(私は医者じゃないです)
否定文の作り方〈一般動詞〉
You eat sushi.(あなたはお寿司を食べます)
You don’t eat sushi.(あなたはお寿司を食べません)
※don’tはdo notの短縮形
※三人称単数現在形ならdoesn’t
疑問文の作り方〈be動詞〉
You are a doctor.(あなたは医者です)
Are you a doctor ?(あなたは医者ですか?)
疑問文の作り方〈一般動詞〉
You eat sushi.(あなたはお寿司を食べます)
Do you eat sushi ?(あなたはお寿司食べますか?)
※doesは動詞が三人称単数のとき
そもそも、なぜbe動詞と一般動詞で否定文と疑問文の作り方が違うのか?実は、古い英語ではbe動詞も一般動詞も同じルールで否定文も疑問文も作られていました。
同じルールって?
一般動詞の通常の文(肯定文)はYou eat sushi.となっていますが、古い英語はYou do eat sushi.のようにdoが入っていました。
「do 動詞の原形」がセットで1つの動詞だったのです。
だから否定文にはdoにnotをつけるだけ、疑問文ではdoを頭に持ってくるだけ、とbe動詞と同じルールだったのです。
次第に肯定文のdoが略されて現在の形になったというわけなんです。 (現代英語でも肯定文にdo eatのように使うときがあって、動詞を強調したいときに使います)
多くの人は、おそらく「なぜbe動詞と一般動詞で否定文と疑問文の作り方が違うのか?」という理由は学校では習わずに「そういうもの」と教わった人が多いと思います。
私も「そういうもの」とおぼえていて「一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書」という書籍を読んで始めて「be動詞も一般動詞も同じルールだった」ということを知りました。
他にもbe動詞について色々書かれています。こちらの本は、英語の文法を歴史だったり一般的な参考書とは別視点で書かれているので、服毒本として読むことをオススメします!
【社会人にオススメ】英文法の参考書&問題集11選!という記事でも内容を書いているので良かったら読んでみてくださいね。
- be動詞の否定文はbe動詞の「後」にnotを入れるだけ
- be動詞の疑問文はbe動詞を頭にしてハテナを入れるだけ
- 一般動詞の否定文はdon’t/doesn’tが動詞の「前」に入る
- 一般動詞の疑問文はDo/Doesを頭にしてハテナを入れる
- 一般動詞にdo/doesが入るのは古い英語の名残
be動詞の役割①「イコール」
一般動詞の単語なら、辞書を引けばそれぞれに独自の意味があります。studyなら「勉強する」、eatなら「食べる」のような感じで、はっきりとした意味を持っています。
しかし、be動詞には「意味がない」イメージがあるんじゃないかと思います。実際には、述語動詞としてのbe動詞には、きちんとした意味というか「役割」があります。めちゃくちゃ重要なので最初に必ず押さえてほしいのは「イコール」の役割があることです。
記事の前半でもお話したことではありますが、より文法っぽくお話ししていきますね。
英語には文章の型が5つあって、その中の一つに「SVC」という型があります。
文章の型「SVC」 →主語(S)+述語動詞(V)+補語(C)
SVCのVには「イコール」の役割があり、SVCの文章は「S = C」というニュアンスになります。
My cat is very cute.
→My cat = very cute.
- My cat→主語(S)
- is→述語動詞(V)→=
- very cute→補語(C)
「私の猫という存在=めちゃ可愛い存在」となり、「私の猫=めちゃ可愛い」つまり「うちの猫ってめちゃ可愛いの」と訳すことができます。
そんなSVCのVには、be動詞が来ることが多いんです。むしろbe動詞にイコールの役割があるためにSVCで使われるのだと思います。ちなみに「be動詞が来ることが多い」ということなので、be動詞の他にもSVCのVになる一般動詞はあります。
SVCのVになる一般動詞の一例
- become「〜になる」
- 〈例〉He become 40 years old next year.
- look「〜に見える」
- 〈例〉You look tired.
- seem「〜のようだ」
- 〈例〉My mother seems sad about the news.
どれも、主語(S)と補語(C)をイコールでつなげている単語です。主語(S)の場所にある単語は、補語(C)の場所にある単語と同じだよ、ということを表すのがこれらの単語であり、SVCという文章の型の役割なんです。
こんな感じで、be動詞は「イコール」と覚えると、ほとんどの文章を英語のまま理解しやすくなります。SVCはS=Cというニュアンスになるので、自己紹介だったり、誰かや何かを説明するときにはbe動詞をよく使います。
- 自分の名前・年齢・性格
- 家族・友人・ペットの名前・年齢・性格
- 今いる場所、住んでいる場所
- 出来事や物事などの感想や状態
英会話の経験が少ない場合、会話の始めにはこのような話題が多いと思います。英語初心者のステップにいるときに英会話するなら、be動詞の役割やニュアンスがしっかりわかっていると自信を持って話せると思います!
- be動詞はイコールの役割があり、主語と補語をつなげる
- 一般動詞にもイコールを担う単語がある
- イコールの役割を持っている述語動詞が、文章の型「SVC」を使う
be動詞の役割②「存在」
be動詞のもうひとつ重要な役割は「存在する」という意味を持っていること。たとえばI am a doctor.という文章は、前項で言ったようにI = a doctorとなり「私は医者です」という日本語になります。
が、別の言い方をすると「私は医者として存在する」にも捉えることができます。辞書にも「〈神・人・物が〉存在する」と表記されています。
これも考え方によっては「イコール」が持つ役割と重なる部分もあって、be動詞の核となるイメージは「(主語)として存在している」と言えます。
「存在する」という意味でbe動詞を使うときは、文章の型は「SVM」を使います。
- be動詞には「存在する」という意味がある
be動詞が学べるオススメ参考書
be動詞の持つ役割についてお話してきましたが、もっと深くbe動詞を学びたい人に向けて、オススメしたい参考書をご紹介します。
be動詞が学べる参考書3選
- 大岩のいちばんはじめの英文法
- ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本
- 一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書
- 大岩のいちばんはじめの英文法
英語の基礎となる品詞や文型を始め、be動詞についても丁寧に解説しています。be動詞はもちろん「品詞と文型」という、多くの学習者さんが見落としがちな単元をしっかり解説しているところが個人的な推しポイントです。
今回の記事でもちらっとお話した「SVC」ももちろん掲載されています!
- ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本
こちらはがっつりした参考書ではないのですが、英語を学びはじめの人、文法をやり直しはじめの人に読んでほしい本です。文法の難しい専門用語は一切ないのに、英文の構造がしっかり学べます。
シンプルなイラストと、複雑な解説抜きで、英文の構造をスッキリわかりやすく書かれており、読み物として楽しめるので、スキマ時間にも最適です。
ビッグ・ファット・キャットについては英語はまずコレ!「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」は最初に読むべき本という記事で詳しくお話しているので、よかったらのぞいてみてください。
- 一度読んだら絶対に忘れない英文法の教科書
記事の真ん中らへんでもご紹介しましたが、be動詞の「なんでbe?なんで一般動詞にはdoがある?」みたいな疑問が一気に解ける、読み物としても面白い英語学習サポート本です。
基本的な英文法が頭に入っている人が読めば「なるほどそういうことだったのか」と納得できますし、知らない人が読んでも勉強になるのでオススメ!英語学習がつまらないと感じたら読んでほしい1冊です。
be動詞と一般動詞については「中学英語」を扱う参考書のほとんどで解説されているのでお気に入りの1冊を選んでみてください!
be動詞とは「イコール&存在する」を意味する動詞
be動詞とは何?というお話をしてきました。具体的には
- 「be」という動詞の単語
- 述語動詞のポジションになれる
- 文章の型「SVC」を使って主語と補語をイコールでつなげる
- 「存在する」という意味がある
- 一般動詞との違いは単語の数と、否定文・疑問文の作り方
など、できるだけシンプルにbe動詞の押さえておきたい重要なポイントをお話してきました。
be動詞って、本当によく使われる単語です。中学の最初の頃に習うので、簡単すぎる?と感じてやり直ししない人もいるかもしれません。しかしbe動詞の理解を後回しにしてしまうと、英語が伸び悩んでしまいます。
よく使われる表現だからこそ中学校でも最初に習うんです。中学生で習うので、大人になった今ならすぐにbe動詞の持つニュアンスを理解できると思います。今回の記事で要点を押さえた上で、参考書などで理解を深めつつ、実際に自分で使ってみてほしいと思います。
自己紹介でよく出る単語なので、初めて自分自身で英文を作るときにもbe動詞を使った文章は始めやすいと思います。
be動詞からしっかり英語を学び直したい!
be動詞を始めとした文法というのは、大人の英語学習には欠かせません。しかし「文法が苦手」とどうしても避けてしまう人は少なくありません。学んでいてもつまらないし、何より日本語そのものが難しすぎてさっぱり理解できませんよね。
でもインターネットで探すにもそもそもどうやって調べればいいかわからないし。わからないところは質問できて、かつ自分のペースで勉強ができたら…と一度は思ったことないですか?
そんな大人にもオススメな初心者向けの文法の教材があります。それは、基礎英語講座 New Beginning
テキストメールとPDFがメイン教材。メールだから、自分のペースで勉強できます。しかも独学での学習にうれしい、メールで質問ができちゃいます!わからないところがあっても解決できる、他にないサポート制度です。
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レビュー記事もありますのでよかったら読んでみてください。
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