〈英語力上がる〉品詞の種類や一覧、勉強するメリットを解説します!TOEIC対策にも効果あり!

こんにちは。ヨッサンです。

英語の文法を勉強していると品詞や「○○詞」という言葉に必ず出会うと思いますが、なかなか詳しく解説している文法書って少ないんですよね。

だからこそ、英語学習初心者〜中級者さんの中には

  • どんなときに品詞を使うか、なんとなくしかわからない
  • 「○○詞」がありすぎて整理しきれない
  • 英語の勉強をしているのになかなか上達が実感できない

といった状況に陥ってしまうケースは結構多いと思います。

文法書では簡単な説明のみで終わってしまいますが、品詞は英語学習でとても大事な役割を持っています。

品詞についてぼんやりとしかわからない状況のままで英語学習を続けてしまうと「なんとなく伝わる英語」は使えるようになっても、いつまでたっても「なんとなく」止まりの英語しか身につかないです。

私は、英語やり直しを始めた時には文法書がまともに読めませんでしたが、品詞を始め文法をしっかり勉強したところ、TOEIC初受験で中級レベルと言われている535点を取得することができました。

それから文法が好きになり今ではTOEICは675点取得し文法関連書は12冊読めるようになりました。

そこで、今回は

  • 10品詞の一覧とそれぞれの役割と単語例
  • 最低限知っておくべき4品詞
  • 品詞と間違われやすい「文型」

についてお話していきます。

最後まで読んでいただけたら、まずは文法書に書いてあることが理解できるようになるので、自分の言いたいことが言える英語力が身につく学習が続けられます。

今まで「なんとなく」でしかわからなかった部分がクリアーになるので、停滞していた英語力が品詞について理解するだけで上がっていくので、必ず英語学習の役に立つ記事になっていると思います。

TOEICの品詞問題(Part 5)が苦手な人も必見ですので、ぜひ最後までお付き合いください。

ちなみに今回の記事では、

  • 名詞=名詞句・名詞節
  • 形容詞=形容詞句・形容詞節
  • 副詞=副詞句・副詞節

このように、名詞・形容詞・副詞と言うときには単純に品詞名を指すほか、前置詞+名詞で作る前置詞句や、接続詞・不定詞・動名詞・分詞など、文章・熟語から作られる「○○句」「○○節」のことも「名詞」「形容詞」「副詞」とまとめている場合があります。
英語は文型に沿って単語や語句・文章を並べるだけの、想像以上にシンプルな言語だと気づいてもらうためにざっくりと大きくまとめてお話しています。

目次

品詞は全部で10種類

英語の品詞は、10種類あります。

  • 名詞
  • 動詞
  • 形容詞
  • 副詞
  • 前置詞
  • 冠詞
  • 助動詞
  • 代名詞
  • 接続詞
  • 間投詞

ちなみに「品詞」というのは、単語が属するグループもしくは単語の種類のことです。
「カテゴリー」と考えてもOKです。

文法上の記述、体系化を目的として、あらゆ る語を文法上の性質に基づいて分類した種別。語義、語形、職能(文構成上の役割)などの観点が基準となる。個々の語はいずれかの品詞に所属することとなる。

コトバンク

すべての単語が10種類ある品詞のどれかに必ず属していますし、1つの単語で複数の品詞に属することもあります。

たとえば、

last
  • 〈形容詞〉この前の、最後の
  • 〈動詞〉続く、もちこたえる
  • 〈副詞〉最後に、最近
smoke
  • 〈名詞〉煙、喫煙
  • 〈動詞〉煙を出す、喫煙する、〜を燻製にする

というように「1単語=1品詞」ではないことが多いです。

品詞は「8種類」と言われる理由

「品詞は10種類」と言いましたが、参考書などによっては「8種類」と解説するものもあります。

  • 助動詞→動詞に含む
  • 冠詞→形容詞に含む

といった形で、働き方が似ている品詞の傘下にいれ、8種類となります。

助動詞も冠詞も、他の品詞同様に大事な役割を果たしていて、まとめられているからといって覚えなくてもいいということではありません。

10種類でも8種類でも、正直数字はなんでもよくて、大事なのはそれぞれの働き方それぞれの品詞が文章の中でどんな仕事をしているか?ということを知ることが重要です。

「”○○詞”=品詞」とは限らない

品詞は上記であげた10種類だけですが、英語学習していると

  • 疑問詞
  • 関係詞
  • 不定詞

などのような「○○詞」という言葉にも出会うと思います。

これらは品詞ではありません

そもそも「詞」には「ことば」という意味があり、10品詞以外の「○○詞」は「○○な言葉」と思っていればOKです。

たとえば疑問詞は「疑問代名詞・疑問副詞・疑問形容詞」の総称を指していて、

  • 疑問代名詞→代名詞と同じ働き
  • 疑問副詞→副詞と同じ働き
  • 疑問形容詞→形容詞と同じ働き

というようにそれぞれが、名詞や副詞などと同じ働きをすることを示しています。
関係詞や不定詞、分詞なども同じです。

ややこしいですが「品詞」自体は10個だけです。

品詞=10種類」です。

10品詞以外の「○○詞」を見かけても、品詞のどれかと同じ働きをしているんだな、と思っていてください。

品詞一覧

8種類の品詞それぞれの働きや、どういった単語があるのか?という単語例などについて1つずつお話していきます。

名詞〈noun〉

名詞は、人やモノ・場所を表す品詞。

名詞の単語の例
  • apple(りんご)
  • Japan(日本)
  • house(家)
  • family(家族)
  • information(情報)
  • human(人間)
  • water(水) など

これらの名詞は、

  • 数えられる名詞(可算名詞)
  • 数えられない名詞(不可算名詞)

に分かれます。

可算名詞の単語の例
  • apple(りんご)
  • cat(猫)
  • book(本)
不可算名詞の単語の例
  • water(水)
  • furniture(家具)
  • Japan(日本)

※抽象的なものや、世界に一つしかないモノなどを指す

名詞に関して一番覚えてほしいこと

名詞の単語は主語(S)と補語(C)と目的語(O)の位置に置くことができる、ということです。

主語になる=話のメイン・主役です。
つまり「誰/何がどうする」の「誰が/何が」の部分は名詞が役目を務めます。

補語になる=主語の説明、サポートです。
「誰/何は誰/何です」の形で、主語が「誰もしくは何?」という説明をするのも名詞です。

また目的語になる=主語のターゲットです。
「誰が何にどうする」の「何に」の部分も名詞の単語が使われます。
(あるいは「誰は何をどうする」だと「何を」ですね)

例文(名詞が主語・目的語の場合)

That girl likes your dog.

That girlが主語で名詞で「誰が」の役を担っています。
一方でyour dogは名詞ですが目的語で「何を」を表す役目になっています。

※正確にいえばthatやdog自体は名詞ではないですが、名詞を修飾するとそれも含めた塊自体が名詞扱いになります(名詞句・名詞節と言います)

「主語」「目的語」「補語」は基本5文型なのですが品詞と文型はセットで覚えるといいので、ぜひ合わせてこちらの記事も読んでほしいです。
>>英語の品詞の役割って? 品詞一覧と文型との違いも解説します 【英語力上がる】

動詞〈verb〉

動詞は、動作を表します。

動詞の単語の例
  • walk(歩く)
  • write(書く)
  • drink(飲む)
  • tell(伝える)
  • buy(買う)
  • fight(戦う)
  • like(好む) など

動詞は、一般動詞とbe動詞に大きく二分できます。
ですが、be動詞は3つ(原形だけでいうと)しかないので、ほとんどの動詞は一般動詞となります。

そして一般動詞はさらに

  • 自動詞
  • 他動詞

に分けられます。

自動詞の単語の例
  • meet(会う)
  • go(行く)
  • swim(泳ぐ)

※「SV(SVM)」で使われることがほとんど。後ろに副詞を置くことが多い

他動詞の単語の例
  • order(〜を命じる)
  • change(〜を変える)
  • buy(〜を買う)

※「SVO」などで使われ、後ろに必ず目的語を必要とする

英語だけの話ではありませんが、言語では「動詞」が一番重要だとされています。そのため、文章の中に必ず1つは動詞を入れることがルールになっています。

形容詞〈adjective〉

形容詞は、名詞を修飾したり、補語(C)の位置に置くことができる品詞。

形容詞の単語の例
  • interesting(おもしろい)
  • cute(かわいい)
  • delicious(おいしい)
  • beautiful(美しい)
  • mysterious(神秘的な)
  • active(活動的な)
  • new(新しい)

「名詞を修飾する」とは、名詞がどんなものかを説明する、ということです。

上記の単語例に出したような1語の形容詞は、名詞の前に置きます(前置修飾と呼ばれています)。
形容詞が2語以上のときは名詞の後ろに置きます(後置修飾と呼ばれています)。

例文(前置修飾)

This is an interesting book.
(これはおもしろい本ですよ。)

形容詞はinterestingで名詞bookの前についています。
形容詞+名詞の形になっているので前置修飾ということになります。

例文(後置修飾)

The teacher reached for the book on the top shelf.
(先生は棚の一番上の本に手を伸ばした。)

形容詞の役割をしているのはon the top shelf(前置詞+名詞)で、the bookを後ろから修飾しています。

副詞〈adverb〉

副詞は、名詞以外を修飾する品詞です。

副詞の単語の例
  • very(とても)
  • still(まだ)
  • perhaps(たぶん)
  • together(一緒に)
  • especially(特に)
  • personally(個人的に)
  • exactly(そのとおり)

「名詞以外を修飾する」ということなので、

  • 動詞
  • 形容詞
  • 副詞
  • 文全体

を修飾します。名詞以外がどんなものかを説明するのが副詞です。

その性質のため、文頭や文末、動詞の前後など、いろいろなところに副詞は置かれていますが、基本的には文頭や文末に置きます。

名詞・動詞・形容詞は置く場所や順番が決まっていますが、副詞は「文頭か文末が基本」という比較的自由な品詞です。

その理由は、副詞が文型を構成する要素の中に含まれていないからです。

名詞には主語・補語・目的語の枠が用意され、動詞にも動詞の枠、形容詞には補語の枠が用意されていますが、副詞単体では主語や動詞・目的語・補語になることができず、どの枠も用意されていないのです。

そのため枠の外に置くしかないので「文頭か文末に置ける」という自由性があるのです。

前置詞〈preposition〉

前置詞は、名詞の前に置く品詞です。
名詞が文中でどんなふうに働くかを説明します。

前置詞の単語の例
  • in(~の中に)
  • at(~で)
  • on(~の上に)
  • between(~の間で)
  • with(~と一緒に)
  • since(〜のときから)
  • for(~のために)

前置詞は名詞と必ずセットで使い「形容詞か副詞」として文の中に組み込まれます。

前置詞は第一文型(SV)でよく使われます。動詞には「自動詞」「他動詞」がありますが、他動詞は後ろに目的語が必要なので第三文型(SVO)で使われるのに対し、自動詞は後ろに目的語が不要な単語。

それでも主語や動作の説明を付け加えたいときに使えるのが前置詞。つまり自動詞のあとには前置詞が必要な場合が多いということになります。

あとは前置詞が使えるのは「名詞を副詞・形容詞として使いたい場合」です。

例文(名詞を副詞として使いたい)

Chris arrived at the restaurant.
(クリスはレストランに着いた)

atが前置詞、the restaurantが名詞です。
「レストランに」と言いたい場合、the restaurantだけでは「レストラン」と単なる名詞にしか認識されず、動詞arrivedの後ろに置けません(arrivedが自動詞のため)
しかし、atを前につけることで副詞に変化できて、動詞arrivedの後ろにも置け、「レストランに」という説明を加えることができます。

例文(名詞を形容詞として使いたい)

The man in the restaurant was Chris.
レストランにいた男性はクリスだった)

inが前置詞、the restaurantが名詞です。
「レストランにいた」と言いたい場合、the restaurantだけでは「レストラン」と単なる名詞にしか認識されず、名詞句the manを修飾できません
しかし、inを前につけることで形容詞に変化でき、後置修飾として名詞句the manの後ろにも置けるので「レストランにいた」という説明を加えることができます。

冠詞〈article〉

冠詞とは、名詞の前に置いて名詞を特定したり不特定としたりする品詞です。

冠詞は3つしかありません。

冠詞の単語の例
  • a(不定冠詞)
  • an(不定冠詞)※母音で始まる名詞の前につける場合に使う
  • the(定冠詞)
  • 不定冠詞/不特定のものを指す(a/an)
    • 可算名詞の単数形の前につける
  • 定冠詞/特定のものを指す
    • 固有名詞以外の名詞の前につける

冠詞は、英語上級者や英語ネイティブですら説明が難しく、しかもネイティブによって捉え方が変わる、主観的なものです。

そのため、a/anとtheの2語しかない冠詞ですが、深みにハマるといつまでも抜け出せない恐れがあります。

英語学習初心者や、日常会話程度の英語力をを求める場合、

  • a/anは「初めて話題に出てきたもの」
  • theは「特定の人・物、誰の目にも明らかなもの、誰もが知っているもの、すでに話題に出たもの」

くらいのイメージをまず持っていれば問題ないです。

助動詞〈auxiliary verb〉

助動詞は必ず動詞の前に置きます。
「助動詞+動詞の原形」の形ですね。

助動詞の単語の例
  • can(〜できる)
  • should(〜するべき)
  • must(〜しなければならない)
  • might(たぶん〜する)
  • will(〜するだろう)

※使うときは必ず「助動詞+動詞の原形」の形(助動詞と動詞の原形の間に副詞が入ることもある)

(例)You should study English right now.
※should=助動詞、study=動詞の原形

代名詞〈pronoun〉

名詞の代わりと書いて、代名詞。
名詞と同じように、主語・目的語・補語・前置詞の後ろに置けます。

代名詞の単語の例
  • I(わたし)
  • you(あなた)
  • he/she(彼/彼女)
  • this/that(これ/あれ)
  • some(いくつかの)
  • what
  • who

代名詞はさらに5つに分かれます。

  • 人称代名詞(I, you, he/sheなど)
  • 指示代名詞(this/that, these/thoseなど)
  • 不定代名詞(some, any, every)
  • 疑問代名詞(what, how, where)
  • 関係代名詞(who, when, which)

名詞と同じ扱いが基本ですが、複雑な部分もあるので1つ1つお話していきます。
※枠の中の「▼」をタップで詳細が開きます。

人称代名詞

文中にどこで使うかによって、単語の形が変化します。

  • 主語のとき→I, you, weなど(主格)
  • 名詞の前に置くとき→my, your, ourなど(所有格)
  • 目的語のとき→me, you, usなど(目的格)
例文

I lost my key.

Iが主格、myが所有格の形になっています。keyは名詞です。
所有格を使う時は常に「所有格+名詞」の形。

また、人称代名詞も2つに分けられます。

  • 所有代名詞(mine, yours, oursなど)
  • 再帰代名詞(myself, yourself, ourselfなど)

所有代名詞は、名詞の前に置いたり、所有代名詞単体で使います。

例文(所有代名詞を単体で使用)

Whose eraser is this? Is it yours?

yoursが所有代名詞で「これあなたの?」という訳になります。

一方で、再帰代名詞は、目的語・補語・前置詞の後ろに置けるのですが、主語にはなれません。
名詞と違うのは主語にはなれないという点のみですね。

また、名詞や代名詞を強調するために使えて、副詞的な立ち位置になります。

例文(文全体を強調する再帰代名詞)

You should do it yourself.
(自分自身でやるべきだよ)

yourselfが再帰代名詞で「自分自身で」と強調されています。yourselfがなくても文として成立していますが、名詞itの後ろにあえて置き文全体を修飾する副詞的な役目を果たしています。

指示代名詞
  • 特定の人やモノ
  • 文中ですでに出てきた言葉
  • 文中で何度も出てくる名詞の代わり

指示代名詞は、this, that, these, thoseなど「これ、あれら」と指示するために使います。

また、形容詞として名詞の前におくこともあります。

例文(形容詞として使う)

I like this book.
(この本、好き)

名詞bookの前に指示代名詞thisを置いて「この本」とbookの説明をしています。

不定代名詞

不特定の人やモノ・数量を指す時に使われます。

  • one
  • some
  • another
  • other

など。

不定代名詞も、形容詞として名詞の前に置くことがあります。

疑問代名詞

「疑問詞+文」の形で、名詞節か副詞節を作ります。

  • what
  • how
  • where

などの疑問詞を使います。

関係代名詞

「疑問詞+文」の形で、形容詞節を作ります。

  • who
  • which
  • when

などの疑問詞を使います。

接続詞〈conjunctive〉

接続詞は、名前の通り「接続する・つなぐ」働きをする品詞です。
単語同士や文章同士などをつなぎたいときに使います。

接続詞の単語の例
  • and(〜と…)
  • but(しかし)
  • if(〜なら…)
  • whether(〜かどうか)
  • because(〜なので)
  • before/after(〜する前に/〜したあとに)
  • since(〜して以来)

接続詞はさらに2つに分かれます。

  • 等位接続詞(and, but, orなど)
  • 従属接続詞(if, whether, thatなど)

枠の中の「▼」をタップでそれぞれの詳細が開きます。

等位接続詞

等しいもの同士(単語・文章など)をつなぐときに使います。

等位接続詞の前後には

  • 名詞(名詞句)
  • 形容詞(形容詞句)
  • 副詞(副詞句)

が置かれます。

例文

He went to the zoo and the art museum with his family.
(彼は家族と動物園と美術館に行った)

名詞the zooと名詞the art museumを接続詞andがつないでいます。
この場合the zoo〜museumまでが1つの名詞として前置詞toの目的語になっています。

従属接続詞

文章同士をつなぎたいときに使います。

「従属接続詞+文」の形で、名詞節か副詞節を作ります。

例文(副詞節)

Because I found a new job, I’ll to tell my mother about it.
(新しい仕事を見つけたから、母に報告するつもり)

接続詞because+文で従属節を作って、主文(I’ll〜)の前に置いています。

従属接続詞は名詞節か副詞節を作るのですが、すべての接続詞が作れるわけではありません。

  • 名詞節を作る→if, whether, that
  • 副詞節を作る→if, whetherと、that以外の従属接続詞
    • ifとwhetherは名詞節も副詞節も作れます。
      ifの名詞節「もし〜なら…」、副詞節「〜かどうか」、
      whetherはどちらのときも「〜かどうか」という意味になります
例文(名詞節)

He doesn’t know if she will come here tomorrow.
(彼は、彼女が明日ここに来るかどうかを知らない)

接続詞if+文で従属節を作り、名詞として目的語になっています。
※knowは他動詞のため、目的語が必要

間投詞〈interjection〉

感嘆詞・感動詞と言われることもあり、話し手の感情やあいづちを表す品詞です。

間投詞の単語の例
  • Ouch(痛っ)
  • Well(えっと)
  • Oh(あらっ)
  • yes(はい)
  • ugh(うっ)
  • ew(おえっ)
  • hey(ねえ)

無意識に出る言葉だったり、Good Morningのような決まり文句も間投詞に含む場合もあります。

楽しい話か悲しい話かなど話の内容によって、1つの単語であってもさまざまな意味を持ちます。

よく使う品詞は「4種類」

10品詞のうち、よく使う品詞はいくつかありますが、特によく使われる品詞は4つ。

  • 名詞
  • 動詞
  • 形容詞
  • 副詞

です。

これらは、基本5文型の「主語」「動詞」「補語」「目的語」として使われるため、特によく目にする品詞ですので「10種類も覚えられない」という場合は、まずこの4種類から始めてほしいと思います。

注意!品詞と文型は混同しやすい

勘違い注意関連でいうと、品詞とごちゃまぜになって覚えられることが多いのは「文型」です。

品詞と同じくらい文型も英語学習では大事で、しかも品詞は文型とセットで使うので混同しやすいのだと思います。

品詞は10種類しかないし文型は5個が基本なのですが、なぜ混同されやすいのか理由を考えてみました。

英語ビギナー

品詞と文型って違うものなの??

と思っていた人も安心してください。この記事で改めて覚えていってくださいね。

理由1:どちらもアルファベットの略字がある

品詞にも文型にもアルファベットを使った略字が存在します。

品詞文型
名詞/n(noun)主語/S(Subject)
動詞/v(verb)動詞/V(Verb)
形容詞/adj.(adjective)目的語/O(Object)
副詞/adv.(adverb)補語/C(Complement)

どれもそれぞれの英単語の頭文字を使っています。

文型はアルファベットの略字を使って解説されることが多いですが、品詞の略字を使っているのは辞書か単語帳くらいです。

文法の解説では品詞は「名詞」「動詞」というように日本語を使うので、しっかり学んでいれば間違えることはないと思います。

ただ、品詞の略字やそれぞれの英語(nounとかverbとか)を知っていると、英語で書かれた英語の参考書やサイトなどを読む時に役に立ちます。

理由2:品詞と文型は2つで1セット

「主語」と「目的語」の場所に置ける単語の品詞は「名詞」というような感じで、品詞名は文型を学ぶときに使います。

混同しやすい理由は、品詞と文型をセットで扱うことが多いためだと思います。

文型は「SVC」や「SVO」などのテンプレートのことを指しますが、テンプレート通りに単語を並べるためには、単語の品詞を確認する必要があります。

  • 主語(S)の位置に置ける単語の品詞は「名詞」
  • 動詞(V)の位置に置ける単語の品詞は「動詞」
  • 補語(C)の位置に置ける単語の品詞は「形容詞」「名詞」
  • 目的語(O)の位置に置ける単語の品詞は「名詞」

こんな感じで、品詞と文型は切っても切れない仲というか、2つで1セットなので曖昧な理解だと混同してしまうのかもしれません。

品詞は10種類、文型は5種類

品詞が10種類あったのに対し、文型は5種類です。

  1. 第1文型(SV ※SVM)
  2. 第2文型(SVC)
  3. 第3文型(SVO)
  4. 第4文型(SVOO)
  5. 第5文型(SVOC)

英語を学ぶのなら、この文型5種類と品詞10種類は必ず最初に覚えて理解しておくことが最重要です。

品詞と文型を理解しないまま英語を読もうとしたり、文法問題を解くことはできません。
もちろん英語聞いたり書いたり話すこともできません。

厳密に言えば、不可能ではないけどどこかでつまずく可能性大アリです。

たった15個なので、時間に余裕があれば1〜2日で理解できると思います。

品詞と文型の違いなどについては、こちらの記事も合わせて読んでみてください。

品詞を勉強するメリット

品詞を勉強していて「良かった!」と感じる瞬間はたくさんあります。

  • 文法書が読める
  • ライティングができる
  • 長文読解(リーディング)ができる
  • 品詞問題が解ける

品詞を理解することは英語学習の一歩目とも言えるほど基本のこと。

なので上記の4点ができるようになるのは当たり前のことなんですが、冒頭でもお話したように、学校でも一般的な文法書の多くでは品詞の扱いが少ないのが現状です。

そこで「品詞を勉強していいことあるの?」ということについて、メリットしかないのですが「特にコレは」という上記4点についてお話していきます。

メリット1. 文法書が読める

文法書は「品詞1つ1つの仕事内容」を知っている前提で話が進んでいます。

そのため、品詞が何者なのか?どういうときに使うものなのか?という「品詞の仕事内容」を知らないと、文法書に書いてあることが何一つはっきりとわからない、という状況に。

文法書は品詞と文型を起点にして、

  • 2語以上の単語を名詞・形容詞・副詞にする方法
  • 文章を名詞・形容詞・副詞にする方法
  • 動詞・名詞・形容詞の応用編

などを解説していることがほとんどです。全部に基本の4つの品詞が関わっています。

だからこそ、英語学習を始めるときは、文法をまず始めるのですがその中でもまずは【品詞と文型】の勉強を始めるといいです。

ちなみに、文法項目にあてはめてみるとこんな感じです。

  • 2語以上の単語を名詞・形容詞・副詞にする方法
    句(前置詞・準動詞など)
  • 文章を名詞・形容詞・副詞にする方法
    準動詞(不定詞・動名詞・分詞)節(接続詞・関係詞・疑問詞など)
  • 動詞・名詞・形容詞の応用編
    完了形・進行形・未来形(時制)など

メリット2. ライティング・長文読解(リーディング)ができる

品詞や文型を含めた文法をしっかり勉強していると、

  • SNSなどで英語で投稿
  • 英語日記
  • 英語で道案内
  • 英会話

のような「自分で文章を組み立てること」があまり苦労せずに行えます。

たとえば、英語の学習の一環としてSNSでの投稿を英語で行おうとするとき。

例文

I could finally go to the cafe I had always wanted to go.
(ずっと前から行きたいと思っていたカフェにやっと行けた)

副詞finallyをどこに置くと自然か?の知識がないとここに置けません。
またカフェの説明として「ずっと前から行きたいと思っていた」という説明の文章を付け足したいときに「関係節の形容詞が使える」という知識がないと使えません。

品詞を勉強するメリットと言うより文法を勉強するメリットとも言えますが、文法は「品詞と文型がほとんど」だと思っていますので文法的な話になっています。

また、長文読解を含め英語を読む力(リーディング力)も身につきます。

リーディングの勉強方法として「スラッシュリーディング」という、意味のカタマリごとだったり品詞ごとに「/(スラッシュ)」を入れて読む方法を使うときに品詞と文型の勉強が役に立ちます。

例文

I could finally go / to the cafe / I had always wanted to go.
(ずっと前から行きたいと思っていた / カフェに / やっと行けた)

文型を理解していることでSVMの区切りごとにスラッシュを入れられ、意味を正確に掴めます。また前置詞という品詞を理解しているのでto the cafeを「前置詞+名詞」のカタマリに見えるのでそこでスラッシュを入れられます。

メリット3. 品詞問題が解ける

TOEICなどの試験やテストでのいわゆる「品詞問題」と呼ばれる、以下のような形式の問題の対策に品詞の勉強が活きてきます。

問.空欄に入る単語を以下の選択肢の中から答えなさい。
I drunk the(   )selected wine last night.
(A)specialized (B)special (C)specially (D)speciality

同じような単語が選択肢に並んでいる問題は「品詞問題」と考えられます。

これは、全部の単語を1つ1つ覚えないと解けない問題ではありません。

品詞の見分け方を知っていれば秒で答えられる、品詞を勉強した人にとってはラッキー問題となります。

この例文の答えは(C)specially。

  1. selectedは形容詞なのでカッコ内には副詞が入るはず
  2. 冠詞theの後ろにカッコ→副詞確定
  3. lyが語尾の選択肢が答え!

という推理から導かれます。
このように、

  • 冠詞と形容詞の間は副詞
  • 副詞の単語の語尾は-lyであることがほとんど

という品詞の知識があれば品詞問題は突破できます。

まとめ

  • 品詞は「単語のカテゴリー」
  • 品詞は10種類だけ
  • 「○○詞=すべて品詞」ではない
  • 1つの単語で複数の品詞に属することが普通
  • 「名詞・動詞・形容詞・副詞」は特によく使う
  • 品詞がわかれば文法書が読める

といったお話をしてきました。

一般的な参考書の多くは、中級者向けに書かれているため、英語学習を始めたばかりの英語初心者さんが一番知るべき「品詞」については丁寧に解説されていません。

とはいえ、英語学習する上で品詞の知識があるとないのとでは進むスピードが変わりますので、今回の記事で少しでも品詞について知っていただいて英語学習が加速できたらうれしいです。

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