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- 未来形はなんで2種類あるの?
- willとbe going toはどんな違いがあるの?
- 例文をたくさん読んで感覚を知りたい
学校で習ったときに「未来形」として「will(〜だろう)」と「be going to(〜する予定がある)」という2種類の形を勉強したと思います。
どちらも未来の出来事などを表す言葉ではありますが、日本語の感覚でどちらも「〜するだろう」と覚えたままでは「ナチュラルな英語」として使い分けることができなくなってしまいます。
今回の記事では
未来のことを表すwillとbe going toの違いについて、7冊の英文法参考書を読みながら、私ヨッサンなりにまとめてみました。
言葉で表現するのにも限界があるので、例文をたくさんあげています。「そういう意味か〜」と感覚でwillとbe going toの違いを身に着けてもらえると思います。
「未来形はwillとbe going to」と覚えるとややこしくなる
英語を学び始めて「時制」のところにくると、現在形や過去形、現在進行形、現在完了形などと一緒に「未来形」が出てきますよね。
未来形として習うのは「will」と「be going to」が代表的だと思います。
同じ未来を表す表現として一度にまとめて習うのはいいことだと思いますが
「じゃあどうやって使い分けるの?」
「全く同じ使い方ができるの?」
という疑問が生まれ、2つの使い方がはっきりわからないまま未来形が終わってしまったと感じている人もいるのではないでしょうか。
そもそもこの2つは未来を表す表現ができるだけで、
willは助動詞だし、be going to はgoの現在進行形なので、
どちらも「〜だろう」という意味だけでひとくくりにできないものです。
なので、willとbe going to ひとつひとつにスポットライトを当てて理解を深めて意識できるようになれば、自然と使い分けができるのかなと思います。
また、未来を表すことができるのはこの2つだけではないので、そちらのお話も下の方でちょこっとさせてください。
【やっぱり知りたい】未来形代表 will と be going toの違い
まあとはいえ、
未来形として使われるwillとbe going toには違いがあるのか?
どう使い分けるのか?
という疑問をさくっと解消したい人へ、さくっと willでもbe going toでも使える文章でその違いについてお話してみます。
(A)It will rain tomorrow.
(B)It is going to rain tomorrow.
両方とも和訳は「明日は雨が降るだろう」となりますが、意味の違いをあいまいに覚えてしまって、どっちが正しいのか?って混乱してしまいますよね。
(A)のwillを使った文章は「単純未来」と呼ばれる表現になります。
話している人や主語の意志とは関係のない、文字通り「ただの未来」を表す「単純未来」のときにはwillを使います。
(B)ではbe going toの形ですが、この場合は「高確率で起こると思われる未来」を表しています。
(A)のwillを使うときの気持ちとしては、天気予報で明日の天気を見ていて、その後会った友人に天気の話をするとき「明日は雨だよ」なんて言う感じ。
これってあくまで予測で、話しているときの空模様は晴れでも曇りでも関係がありません。
一方(B)のようにbe going toを使うときの気持ちは、梅雨や台風の時期などで目の前の空がどんよりと曇っているとき「明日は雨が降るよ」と言う感じです。
梅雨や台風の時期と言ったのは、be going toには未来に向かう流れの中にいる(=原因がある)というニュアンスがあるので、その時期になるとだいたい雨の日が多いですよね。
be going toは「go」の進行形。
梅雨という原因があってそこにgoingしているというイメージで「明日は雨が降る」と発言するときはwillではなくbe going toを使います。
will…「ただの未来の予測」
be going to…「未来に向かっていく流れにいる」
willは「意志」
willは品詞で言うと「助動詞」となり、動詞と組み合わせて使います。
willが持つニュアンスは「意志」です。
い‐し【意志】
あることを行いたい、または行いたくないという考え。意向。引用元:weblio辞書
自分が決めたことや、したいと思っていることを言いたい時はwillを使います。
I will be a doctor.
(医者になる!)
I will go with you.
(あなたと一緒に行くよ)
また、遠い未来だけじゃなく、数秒後のこともwillが使えます。
たとえば、家族や友人の家で、ドアのチャイムが鳴って誰かが訪ねてきたとき、家にいる家族もしくは友人が出られない状況だったりしたら…
I’ll get it.(私が出るよ)
と言ってドアに向かう。
そんな状況にもよくwillが使われています。
とてもわかりやすい説明が「安河内の英語をはじめからていねいに【完全版】」という本の中に見つけたので引用します。
主語が何であるかによってニュアンスが変わります。
主語が「私」なら「〜しよう(と今決めた)」〈意志〉、それ以外なら「〜するだろう(と私は思う)」〈推量〉の意味になることが多いです。引用元:安河内の英語をはじめからていねいに【完全版】
例文ならこんなイメージです。
●主語が「私」
I will go to a convenience store.
(コンビニ行くわ)
●主語が「私」以外
She will come here tonight.
(彼女は今夜ここに来るよ)
「これもらおうかな」も「意志」だからwillを使う
レストランで「これください」とか「私はこれにしようかな」という気持ちを言うときにもwillを使います。
I’ll have this one.
(これください)
I’ll have a glass of red wine.
(赤ワインにしようかな)
「I’ll」と書きましたが、これは「I will」の省略形で、声に出して話すときのイメージに近いです。
話す時は「I will(アイウィル)」というよりも「I’ll(アイル)」のような発音になります。
willという意志を強調したいときには「I WILL…」という感じでわざわざwillを強めにはっきりと発音する場合もあり。
I WILL be an amazing singer!
(絶対に最高の歌手になるから!)
be going to は「予定」
be going toはつまり「go」の進行形です。
go進行形「going」ということで、イメージとしては「未来に向かって進んでいる」という感じでしょうか。
そのイメージがあるのでwillが「ただの未来」という一方で「すでに決めた未来」について話したい時にbe going toを使います。
自分が決めた予定・未来以外にも、他の人が決めた未来にも同じニュアンスで使います。
I’m going to go America next year.
(来年アメリカに行くつもりなんだ)
We’re going to have an exam next week.
(来週、私達はテストを受けます)
will と be going to 以外の「未来の表現」
未来の表現はwillとbe going to以外にもあります。
ここではさらっと「こんな表現もできるよ〜」というのをご紹介していきます。
一度に全部学ぶのは効率悪いので、とりあえずは「こんなのもあるのね」と眺めるだけでOKです。
Our flight leaves at 13:15.
(私達が乗る飛行機は13:15に出発します)
I’m leaving for America tomorrow morning.
(明日の朝、アメリカに向けて出発する予定です)
I’ll be playing the piano at 4.
(4時にはピアノを弾いているだろう)
The baseball game is about to start.
(野球の試合が始まろうとしている)
She was on the point of leaving.
(彼女はまさに出発しようとしていた)
The meeting is to hold in Tokyo.
(会議は東京で行われることになっている)
willは「意志」、be going toは「向かっている途中」
will…「ただの未来の予測」
be going to…「未来に向かっていく流れにいる」
勉強していく中で、教材や映画や会話の中で「あれ?ここで進行形使ってるけど未来っぽい表現だな」とか「未来のこと言いたいのにwillとbe going toばかり使っちゃってるけどいいのかな…?」という壁みたいなのに出会うと思うので、都度きちんと調べていくことで、しっかり身につきます。
「わからない」とかっていう焦燥感みたいなのがより記憶定着の助けになるので、遠回りかもしれないけど、壁に会ったら調べて壁とサヨナラする、という進め方にトライしてみてください!