単語はわかるのに、文章になると読めなくなることはありませんか?
多くの人は、英語が読めないのは単語不足と思いがちですが、文法の基礎力が足りないせいかもしれません。
文法の基礎力が不足すると、英語を読むのに時間がかかるだけでなく、リスニングやスピーキングのスキルアップも難しくなります。
ヨッサン私も文法の基礎ができていない時は、簡単な文章も読めず、英語力が伸び悩んでいました。
文法の基礎の品詞と文型を学んでからは、簡単な洋書を読めるようになり、TOEICでも795点まで上げられました。
今回の記事では、英語を読めない理由と、長文を読めるようになるために必要な勉強方法について解説します。
記事を読めば、英語が読めない原因がわかり、英語を読むスピードが上がるコツが分かります。
文法の基礎を知れば、長文や洋書を読めるだけでなく、リスニングや英会話にも役立ちます。文型と品詞を学んで、英語を楽しんで読みましょう〜!
英語が読めない原因3選
英語初心者さんや、文法やってるのになかなか英語が読めない原因は、以下のとおりです。
- 単語力不足
- 文法の基礎力不足
- 日本語訳してしまう
単語力不足
英語が読めないシンプルな原因は、単語力・語彙力不足です。
日本語でも、知らない言葉ばかりの文章は読めないですよね。英語でも同じです。
- I saw a big dog in the park.
- I encountered a massive canine roaming freely in the park.
- 公園で大きな犬を見かけました。
- 公園で魁偉な犬を目睹しました。
「一語一訳」で、単語を一つの意味だけで覚えている場合も、英語がなかなか読めません。文中での意味が合わず、混乱してしまいます。
たとえば「get」には、以下のような意味があります。
- 得る
- 〜になる
- 到着する
- 与える
- 〜にする/させる など
「take」は「取る」だけでなく「時間がかかる(take time)」など、文脈で意味が変わる単語はたくさんあるので、単語力は英語を読むために欠かせません。
単語不足と関連で、自分の英語レベルよりも難しい教材や難しい文章を選ぶのもNGです。
わからない単語が多い教材を使わず、中学英語で扱う単語を使っている教材から始めてみてください。



それでも不安な場合は、単語のストックを増やすことから始めましょう。
文法の基礎力不足
英語が読めない大きな原因の一つは、基礎的な文法知識の不足です。
基礎的な文法知識とは、たとえば主語と動詞の関係や、形容詞と副詞の違いなど英語の構造に関する知識です。
ここでいう英語の構造とは、英語の文章の作り方や語順のことです。
英語の構造があいまいだと、英語を読んでも単語の意味をくっつけるだけで、正しい意味をつかめません。
英語の文章は、かなりしっかりしたルールに沿って作られています。
英語の文章の作り方を知れる文法の基礎を学べば、英語は読めるようになります。
「一つ一つの単語の意味はわかるのに、文章になると意味がわからなくなる」という人は、中学英語の文法のおさらいから始めてみてください。
文法の基礎力をつけられる、初心者さんにおすすめの教材はこちらの記事で紹介しています。
>>【社会人にオススメ】英文法の参考書&問題集13選!
日本語訳してしまう
多くの英語学習初心者さんが勘違いしていますが「英語を読む=日本語訳する」ではありません。
単語を日本語に置き換えながら読むと、途中で意味が繋がらなくなったり、返り読みをしてしまい、時間がかかりすぎてしまいます。
返り読みとは、日本語の語順に直しながら、英文の前後を行ったり来たりしながら読んでいく方法です。
たとえば以下のようなシンプルな文章であれば、日本語に直訳しても意味はわかると思います。
I eat an apple.
しかし、以下のように少し文が長くなって、単語が増えたり修飾語が入ったりすると、単純な日本語訳では意味がつかめなくなります。
I ate an apple that my friend gave me yesterday.
日本語と英語では語順が違うため、英語を読むためには、文章の頭(前)から理解する必要があります。
英語を前から理解するには「スラッシュリーディング」というトレーニング方法がおすすめです。
スラッシュリーディングとは、英文を意味のカタマリごとにスラッシュ(/)をいれて読む方法です。
スラッシュリーディングをするにも文法の基礎力が不可欠なので、英語を読むときに日本語訳・返り読みをする人も、文法の基礎から始めるのがベストです。
英語が読めない人が英語を読むためのポイント
単語の意味はわかるけど、英語の文章が読めない人は、以下のポイントを意識してみてください。
- 品詞と文型を知る
- 知ってる単語が8〜9割の文を読む
- 印をつけながら読む
- 返り読みをしない
品詞と文型を知る
英語を読むためには、英語の文章の構造を知ることが大事です。品詞と文型を学べば、英語の文章の構造を知ることができます。
品詞とは、単語をカテゴリーに分けたもの。名詞や動詞、形容詞など10種類あります。
文型とは、文章の型で、第一文型(SV)から第五文型(SVOC)まであります。
英語の文章は、かなり構造がしっかりしていて、テンプレートに単語を当てはめていけば、文章が作れます。そのテンプレートが「文型」です。
テンプレートに単語を入れるときは、好き勝手には入れられません。
テンプレートの前半・中間・後半それぞれの場所によって、入れてもいい単語と入れられない単語があります。
入れてもいい単語かどうかは、単語の品詞で使い分けます。
文章を作るためのテンプレート(文型)と、単語の使い分け(品詞)の2つの知識は、英語を読むために必須のツールです。
品詞と文型は、中学英語をおさらいできる学習書の多くで取り扱っています。以下の記事でも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。
>>【超初心者向け】英語を基礎からやり直すには「文法」です。おすすめの勉強方法と教材を紹介!
「品詞って必要なの?」と思う人は、以下の記事がおすすめです。
>>英語の品詞がわからないってマズい?その理由から英語の「超基本」までをわかりやすく解説します!
知ってる単語が8〜9割の文を読む
英語を読めないのは、知らない単語が多い教材や文章を使っている場合もあります。
単語を調べながら読んでいる場合は、その教材は、いま読むべきタイミングではないです。
英語初心者さんの段階なら、子供向けの洋書や「ラダーシリーズ」のような英語学習者向けの洋書がおすすめです。
ラダーシリーズのレベル1は中学英語で習う単語を使っています。英和の単語リストもあるので、初めてのリーディングにぴったりです。



私もラダーシリーズを読んで、英語を読む習慣をつけられました。
印をつけながら読む
英語を読むときは、意味のカタマリごとに印をつけながら読むと、意味をつかめるようになります。
意味のカタマリとは、テンプレートの前半・中間・後半とほぼイコールです。
一般的なのは「スラッシュリーディング」といって、意味のカタマリごとに、スラッシュ(/)を入れていく方法です。
例文
I ate an apple / that my friend gave me / yesterday.
私はりんごを食べた / 友人がくれた / きのう。
厳密なルールはないので、自分が「ひとつの意味になっている」と思うところにスラッシュを入れればOKです。
本に直接書き込むのが苦手な人は、透明な付箋を貼れば、本を綺麗なままスラッシュを入れたり単語の意味を書き込んだりできますよ。
返り読みをしない
英語と日本語とは語順が違うので、ついつい文章の後半まで見たあと、前半に戻ってきてしまいます。しかし、英語は頭から読まないと、読むのに時間がかかります。
スラッシュリーディングのように、印を付けていけば、返り読みせずに、英語を頭から読めます。
頭から読めるようになれば、英語を読むスピードが上がるので、TOEIC対策にも効果があります。



「きれいな日本語に訳そう」と思わずに、意味をイメージしていけば、返り読みしなくても読めるようになりますよ。
英語が読めない人が英語が読めるようになる教材3選
英語を読めるようになるためには、以下の3つの教材がおすすめです。
- ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本
- ラダーシリーズ
- 基礎英語講座New Beginning
ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本
英語を読むための第一歩にふさわしい1冊です。英語が読めない、英語がわからないと悩んでいるすべての人に読んでほしい本です。
文法に苦手意識がある人でも「主語」や「名詞」などの文法用語を一切使っていないので、英文の作り方が学べます。
簡単で短めのストーリーもあり、英語を読む体験まで、この1冊でできます。
くわしいレビュー記事もありますので、ぜひ合わせて読んでください。
>>英語はまずコレ!「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」は最初に読むべき本
ラダーシリーズ
学習用の洋書です。中学校で習う単語だけを使って書かれた「レベル1」は、英語が読めない人でも取り組みやすいです。
ストーリーのあらすじが書かれていて、内容を把握しやすい点や、単語リストもある点も始めやすいポイント。
シャープペンでも書き込みやすい素材なので、スラッシュリーディングにもぴったり。伝記や文学など、さまざまなジャンルから好きな1冊を選べます。
レベル1のラインナップは、以下のとおりです。
- アインシュタイン・ストーリー
- ピーター・パン
- ごんぎつね
- 美女と野獣
- グリム名作選



私は物語よりフィクションのほうが頭に入りやすかったので、アインシュタインやガンジー、エジソンの伝記を読んでいました。
基礎英語講座New Beginning
「英語がわからなすぎる」「誰かに聞きたい」という人にピッタリの文法特化の講座です。
ネットで買い切りで購入できる講座で、正直いうと安くはありません。
ですが、品詞と文型など、英文の構造から書籍以上にしっかり学べるので、本気で英語を使えるようになりたい人にはとてもおすすめです。



私が受講した感想は、一般的な学習書や参考書ではあまり見ない考え方から教えてくれ、とてもわかりやすいと思いました。
最大のメリットは、教材を作った先生にメールで直接質問できる点です。
24時間以内には返事をもらうことができ、受講中はもちろん、講座を受ける前と後にも質問できます!
独学は孤独になりがちですし、文法は解釈が難しいこともあるので、わからないところを聞けるのは心強いですよね。
詳しい講座のレビューは、以下の記事で読めます。
>>【超初心者向け】ゼロからの英語やり直し教室New Beginningを使ってみた感想・レビュー【英文法通信講座】



私はこの講座で英文法が楽しくて好きになりました。品詞と文型の重要さを知ったのも受講してからです。
まとめ
英語が読めない人は、単語だけでなく文法をしっかり学ぶことで、読めるようになります。
特に、参考書ではさらっと書かれている割には、品詞と文型は英語を読むためには必須なほど重要なツールです。英語力アップに書かせません。
品詞と文型を理解して中学英単語を覚えれば、長い文章でも返り読みせずスムーズに英語を読めるようになります。
今回ご紹介した教材を使って、ぜひ英語を読んでみてください。













