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- そろそろ本気で全く英語ができない自分を変えたい
- 英語を使って仕事をしていきたい
- 社会人に向いている英語教材のオススメが知りたい
現代はインターネットの普及やグローバル化によって、今を生きる日本人にとって英語は欠かせないものになりつつあります。
社会人になっても「英語が分からない」という状態は、昇進や転職に影響が出るかもしれません。
私生活だと、自分の子供の方が英語が上手で、勉強を教えられない…という状況も考えられます。
とはいえ、インターネットには情報があふれているし、書店に行ってもたくさんの種類があったりと、実際に何をどうすればよいか、わからなくなりますよね。
私も社会人になって間もない頃に、独学で英語を始めるも情報収集ばかりに時間を使い、なかなか英語力を上げられずにいました。
そこで初心に立ち返り「中学1年生」の文法やリスニングを始めたところ、約1年で中級レベルのTOEIC535点が取れました。
自分の弱点を克服できる教材に出会えたのも大きかったと思います。
そこで今回は私の経験から、社会人でも英語をゼロから学べて、効果のある本・教材を私が実際に使ってよかった中から11冊を厳選してご紹介していきます。
最後まで読むと、働きながら独学で使える英語が身につく方法がわかります。
「英語力ゼロ」という人は、まずは文法と単語という「基礎」を固めることが最優先。
その理由と対策できる教材をお話しますので、ぜひ最後まで読み進めていってください!
ゼロから英語の「何から」学ぶべき?答えは「基礎」
そもそも、社会人がゼロから英語を学ぶには、何から学ぶべきだと思いますか?
- 話せるようになりたいから、英会話?
- 赤ちゃんと同じように耳(聞くこと)から?
- とにかく単語?
答えは、英語の基礎「文法と単語」なんです。
もちろん、英語を学ぶ目的や状況によっては他にも優先すべき勉強やトレーニングがあります。
ですが、この記事では社会人がゼロから英語を学ぶにはまず「文法と単語」から始めることをオススメしています。
詳しい理由の前に、まずゼロから英語の勉強ができる本を一気にご紹介します!
本を紹介した後に、文法と単語を先に始めると良い理由や本の選び方についてお話していきます。
社会人がゼロから「文法」を学べる本4選+おまけ
ここからは、社会人がゼロから英語の勉強ができて効果のある本をご紹介していきます。
まずは文法編4冊と、番外編についてお話します。
- ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本
- 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
- 大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編
- 英文法のトリセツ
- 基礎英語講座 New Beginning
ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本
いいところ | 残念なところ |
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文法用語が使われていない 「英語を読む」に一貫している 実践がついている | 音声がないので音読はできない |
ゼロから英語を学ぶ人、全員に手にとってほしい1冊です。
「文法の本」というと少し系統が違うかもしれませんが、上の方でお話した「文法で一番始めに学んでおく重要な部分」が学べて、英語学習を始める一歩目として最適な本です。
文法書にありがちな「日本語ですら意味がわからない」文法の参考書が嫌いな人でも、英語の文章の仕組みについてわかりやすく学べます。
たとえば「主語」を「Aの箱」と読んだりしていて文章の構造をイメージとして理解できます。
そもそも基礎分野を丁寧に解説している本なので、怖くないです!
本書では「英語を読めること」を目標にしています。
筆者である向山敦子さんの考えでは「英語が読めれば、英語を聞いたり書いたり話すことも自然とできるようになる」とのこと。
英語を聞いたり話すトレーニングでは、必ず英語の文章を読むので、英語を読めるようになることに集中するというシンプルな方法を提案しています。
本書の前半では、英文の構造や仕組み、後半では英文で物語が掲載されています。
学んだこと(インプット)をすぐに実践(アウトプット)できるので、読み込んだ後には簡単な英文ならすぐに読めるようになっているはずです!
音声はついていないため、物語を音読したい!という人には残念な点かもしれません。
しかしながらデザインもレイアウトも、解説の言葉もシンプルで複雑な部分がなく「英語ってそういうことだったのか!」とはっきり理解できます。
詳しい話は、英語はまずコレ!「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」は最初に読むべき本で熱く語っておりますので、ぜひ合わせて読んでみてください。
中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
いいところ | 残念なところ |
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イラストが多くてカラフル 先生が優しく教えてくれる文章 スマホで聞ける音声と特典動画がある | 学校の授業のようで真新しさはあまりない |
社会人の英語やりなおしと言えば、よく目にするのが本書です。
中学英語を総復習できる参考書になっています。文法用語も使われていたり、練習問題が設けられていたりと、まさに学校で習ったことをもう一度やり直すことができる作りです。
手書きのイラストや文字がたくさん使われているので、イメージで理解しやすいです。
文法は難しい文字だらけ…という印象がある人には明るくてカラフルな本書なら手に取りやすいかもしれません。
優しい先生の授業を受けているかのような、やわらかい文章です。
言葉も的確でシンプルなので長い文章が苦手だったり、文法がとにかく苦手な人でも怖がらずに読み進められます。
本書には音声が収録されたCDがついているほか、スマホアプリ「英語の友」でも音声が聞けます。
また、本書に記載のURLから特典動画を無料で見ることもできます。
文章を読むのが苦手、時間がないという人でも文法が学べます。
個人的には「学校と同じ」な雰囲気があまり合わなくて、本書では文法のやりこみには使っていませんが、学校の授業の要領で学び直したい人にはピッタリです。
大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編
いいところ | 残念なところ |
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文型と品詞の解説がしっかりしている 面白い先生の面白い授業風 | 文章のテンションが高い |
本書は大学受験生が文法を復習する際に使うことが想定されている参考書です。
なので、人によっては「難しい」と感じる部分があるかもしれません。
文型と品詞の解説が前半にしっかりページを割いて解説されている数少ない参考書です!
特徴的な文章で、面白い先生が、面白くてわかりやすい授業をしてくれているかのような印象です。
面白い先生の文章なので、テンションが高いというか独特な部分がもしかしたら好みが分かれるかもしれません。
それさえ気にならなければ、文型と品詞が学べる参考書なのでぜひ手に取ってもらいたいです。
武田塾YouTubeでもめちゃくちゃ推されているくらい良書で、私も学生の時に出会っていたかったな〜と思いました…!
英文法のトリセツ じっくり基礎編
いいところ | 残念なところ |
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品詞の解説がしっかりしている 面白い先生のクセつよ授業風 スキマ時間に読める | 文章のテンションが高い |
本書は「トリセツシリーズ」の1冊目で、基礎が学べます。2冊目は「」
始めから品詞と語順についてじっくり解説しています。
文章体が、話し言葉で書かれているので、堅苦しいのが苦手な人にピッタリです。
逆に言うと、知り合いに楽しみながら教えてもらっているような、少しくだけすぎている印象もあるので、読んでいて気になる人もいるかもしれません。
参考書というよりも一般的な本のように、読んで文法の知識について知っていくスタイルです。
なので、お昼休憩とか、寝る前のスキマ時間にも学べます。
途中途中に復習ページが入るので、学んだことの確認もできます。
著者の阿川イチロヲさん自身も英語が苦手だったようで、その経験が生かされた「英語負け組」の人のためのちょっとくどいくらい丁寧な内容になっています。
【番外編】基礎英語講座 New Beginning
いいところ | 残念なところ |
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ゼロから応用分野まで学べる 質問できる 役立つ特典が多い | 本ではないので安くない 教材はメール・PDFのみ 公式ページのデザインが独特すぎる |
こちらは、本の教材ではなく、メール講座です。
「ゼロから英語の勉強ができて効果のある本」っていう記事なのに本じゃなくてすいません。
ですが、私自身が受講して人生が変わった講座なので、ゼロから英語を本気で学びたい人には絶対にオススメしたい!と思い、ご紹介しています。
「I」や「am」って何?という英語の基本から学べます。
そのため、小学生の受講者さんもいらっしゃるようです。
かといって、子供向けに作られているわけではなく、しっかりと応用の分野まで幅広く取り扱っています。
受講していてわからない部分があったらメールで質問できます。
受講後も一定期間は受け付けていますし、受講前の「自分でも大丈夫?」という不安もメールで相談できます。
英語学習をするうえで気をつけるポイントだとか、講座本編には入れていない応用分野などの特典が1冊の本くらいのボリュームなのですが無料でついてきます。
講座の作者である鈴木拓さん自身、英語が苦手だったそうで、自分が英語力ゼロだと感じている人の気持がわかるからこそ作られた講座になっています。
本だとページ数や文字数に制限がありますが、本講座はメールとPDFのテキストで学べるので、本当に解説が丁寧。
たっぷりと1つの例文をわかりやすく解説してくれています。
私はこの講座で、学生の時からずーっと謎だった「英語の語順」を一瞬で解決することができました…!
【超初心者向け】ゼロからの英語やり直し教室New Beginningを使ってみた感想・レビュー【英文法通信講座】でレビューしていますので、もっと詳しい話が知りたい人はぜひ読んでみてくださいね。
公式サイトのページはこちらです。
>>ゼロからの英語やり直し教室New Beginning
※「ゼロからのやり直し教室」がバージョンアップして「基礎英語講座」になりました。
公式サイトはちょっと(いやかなり)独特なデザインですが、全然怪しいサイトじゃないです〜〜講座はすごくいいんですよ〜〜!!
社会人がゼロから「単語」を学べる本4選
次に、社会人がゼロから英語の勉強ができて効果のある単語が覚えられる本を4冊ご紹介します。
- キクタン【中学英単語】高校入試レベル
- キクタン【Entry】2000語レベル
- 中学英単語をひとつひとつわかりやすく。
- 中学校3年間の英単語が1ヵ月で1000語覚えられる本
ちなみに、ゼロから学ぶ場合は単語帳を無理に使う必要はない、というのが私の考えです。
最初は単語帳ではなく、身の回りにあるものや読んでいる参考書に出てくる、知らない単語などの意味を調べていくので十分だからです。
でも、単語帳でまとめてやりたい!という場合も、もちろんあると思います。
そんなときにはこの4冊がオススメです。
キクタン【中学英単語】高校入試レベル
単語帳の人気シリーズ「キクタン」の中学1年〜中学卒業レベルの英単語が約1,600語収録されている単語帳です。
キクタンは「チャンツ」という、リズムに合わせて単語を学ぶ方法を採用しています。
リズムに乗りながら耳で英語→日本語を聞きながら自分も発音することで、覚えやすく忘れにくくなります。
「単語の暗記=ツラい」というイメージがある人にピッタリです。
基本的かつ英語ネイティブも日常でよく使う単語が収録されています。
- I, you, he/sheなどの代名詞
- at, it, onなどの前置詞
- have, like, goなどの一般動詞
などをはじめとする、日常会話はもちろん英語を勉強していくうえでも本当によく使う英単語が学べます。
数字や月の名前や季節、使えるフレーズも掲載されているのも嬉しいポイントです。
キクタンは音声を無料でダウンロードできます。
音声を聞きながら自分も発音することで、英語の発音やアクセントのトレーニングにもなりますよ。
キクタン【Entry】2000語レベル
キクタン【Entry】は、【中学英単語】よりも一つレベルアップした、600語の単語が収録されています。
【中学英単語】と同様に、リズムに合わせて単語を覚えられます。
【中学英単語】にはなかった発音記号も掲載されています。
フレーズや例文の音声も収録されているので、目や耳、口を使いながら実際に使うことをイメージしやすくなります。
もちろん、音声は無料でダウンロードできます。
【中学英単語】と違うのは、単語とフレーズと例文も問題集のように書き込んで覚えられる点です。
目・耳・口だけでなく手を使うことで、忘れにくくなります。
例文は空欄の穴埋めですし、音声を聞きながらでもOKなので、難しくありません。
中学英語の単語ならたぶん大丈夫!という人には本書【Entry】がオススメです。
Amaoznのサンプルページの後半にインデックスページが載っているのでどんな単語が載っているかを確認できます。
【中学英単語】は中学1年〜中学卒業レベルで、本書【Entry】は中学2年くらい〜高校生レベルと若干レベルが重なっているため、いくつか同じ単語が収録されています。
もしどっちを買うかで迷ったら、インデックスページを確認して「知ってる単語もあるけど知らない単語もある」くらいの方を選んでください。
中学英単語をひとつひとつわかりやすく。
イラストがあることで、日本語の意味ではなく、英語を英語のまま覚えることができます。
カラフルで「がっつり勉強!」な印象が少ないのもハードルが低くて取り組みやすいです。
字が大きめなので、見やすいです。
本書は、英語を英語のまま理解することを重視しています。
そのため英語をいったん日本語に直さなくても、単語を覚えられるような工夫がされています。
たとえば、身の回りにあるものの単語が多く収録されていたり、イラストが添えられていたり、また自分で例文を作る欄もあります。
しっかり英単語を自分のものにしたい!という人には本書を使い込むことで、中学英語で扱う単語は十分身につきます。
本書の音声はアプリ(ダウンロード無料)で聞くことができます。
こちらもAmazonでサンプルが確認できるので、自分に合っているかどうか買う前に確認することをオススメします。
中学校3年間の英単語が1ヵ月で1000語覚えられる本
中学英語は時間をかけずにさくっと終わらせたい!という人は本書がオススメです。
スタディサプリ講師としても有名な関正生先生の著書で、タイトル通り、中学校3年間で習う英単語1000語を1ヶ月間で覚える単語帳になっています。
1日200語×5日を6セット繰り返すことで、1ヶ月でもほぼ確実に1000語覚えられる方法を解説しています。
また、単語1つずつにチェックボックスがついていたり、1回目はいつやったのか?を書き込めるスペースもあり、この1冊で1000語覚える環境がすべて揃っています。
なぜ、1ヶ月で1,000単語覚えられるかというと、本書によれば「短期間にうろ覚えの状態でも何度も目にすれば覚えられる」とのこと。
著者の関先生自身が行ってきて、実際に効果があった方法なんだそうです。
ちなみに、関先生は「世界一わかりやすい英語の勉強法」という書籍でも1ヶ月で1,000単語覚える方法についてお話されています。
「世界一わかりやすい英語の勉強法」もゼロから英語を学ぶ人にとてもオススメです。
リンクを張っているので良かったらサンプルをチェックしてみてください!
社会人がゼロから解ける「問題集」3選
問題を解いて自分の英語レベルを確認しながら復習したい人には、問題集がオススメです。
参考書を読もうとしても、ゼロから学ぶ場合、読むこと自体が目的になってしまって挫折してしまうかもしれません。
問題集なら、できなかったところを中心に復習すればよいので、現在の自分の英語の弱点がどこかを知るためにも、まずは問題集から始めるのもアリですよ!
オススメなのはこちらの3冊です。
- 小学英文法パターンドリル 1
- 英文法パターンドリル 中学1年
- キリトリ式でペラっとスタディ! 中学英語の総復習ドリル
小学英文法パターンドリル 1
とにかくたくさん書く!スタイルの問題集です。
解説はありますが、最小限に収まっています。
内容は、アルファベットの正しい書き方から、英語の書き方のルール(大文字から書き始めるなど)に始まり、be動詞を使った簡単な自己紹介などの文章、一般動詞を使った文章など。
英語の初歩の部分をじっくり書いて学べます。
サイズはB5サイズなので、直接書き込めます。何度も解きたい場合は別にノートを用意してそこに書き込むと、問題集はキレイをキープできます。
- 正しい選択肢を選ぶ「選択問題」
- 単語を並び替えて正しい文章に書き直す「並べかえ問題」
- 日本語の文章をを英語に直す「英作文問題」
で構成されています。
見開き2ページで1セクションという構成で1セクションは15問ほど。30分ほどで解けます。
64セクションあり、確認テストもあるので、1冊で約960以上もの英文を書けることになります。
たくさんの英文を書いていくことで、英語の文章の形やパターンが身についていきます。
「ゼロから学ぶ人向け」に「小学英文法」をピックアップしましたが、本書はシリーズになっていて、中学・高校英語用のも発売されています。
「be動詞や一般動詞はさすがに問題ない」という人は、パターンドリルシリーズの「中学1年」や「中学全範囲」などもオススメです。
スマホを使って音声を聞くこともでき、英文を書きながら音読すれば、覚えやすくなって効果が高くなります。
「とにかく書いて体で覚えたい派」の私も、英語やりなおしのときに何冊か使いました!
英文法パターンドリル 中学1年
アルファベットはさすがに問題ない!という人は、パターンドリルシリーズの「中学1年」バージョンがオススメです。
基本的な構成は上記で紹介した「小学英文法パターンドリル1」と変わりません。
- 正しい選択肢を選ぶ「選択問題」
- 単語を並び替えて正しい文章に書き直す「並べかえ問題」
- 日本語の文章をを英語に直す「英作文問題」
- 15問×64セクションで1冊960以上の問題を解ける
- B5サイズで直接書き込める
★問題形式やサイズなどは「小学英文法パターンドリル」と同じです。
「小学英文法パターンドリル1」と違うのは、解説が文字ベースなところ。
文法の知識がほとんどない人には、この問題集とは別で、今回紹介した「中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。」などを一緒に用意するのがいいかなと思います。
ちなみに、TOEIC795点の私が解いてみると、1セクション2分くらいかかりました。
キリトリ式でペラっとスタディ! 中学英語の総復習ドリル
おしゃれな表紙の「キリトリ式でペラっとスタディ! 中学英語の総復習ドリル」は、短期間で復習したい人に向いています。
1冊26レッスン収録されていて全部で260問くらいなので、問題集としては薄め。
持ち運びやすいので、会社や外出先で使いやすいです。
- 表ページは例文を使った文法知識の解説
- 裏には練習問題(10問)
という構成で、1日1ページだと1ヶ月以内に終わらせることができて、中学英語の基本的な文法が1冊で学べます。
1,000円程度と手に取りやすい価格で、英語学習のスタート準備にピッタリです。
日常会話としてそのまま使えそうなものが多いです。
音声CDもついているほか、アプリでも聞けるので、リスニング教材としても使えます。
解説は少なすぎず多すぎないので、ゼロから学びたい人にはこの1冊だけではもしかしたら物足りないかもしれません。
その場合は今回ご紹介した参考書も合わせて使ってみてください。
さらに詳しい話は中学英語の文法をサクッとおさらい! 〈キリトリ式〉中学英語の総復習ドリルを使ってみたでしていますので、ぜひ合わせて読んでみてください。
ゼロから英語の勉強ができる本の選び方は「自分との相性の良さ」
ここからは、ゼロから英語の勉強ができる本の選び方についてお話していきます。
英語学習は継続が命です。
どの教材を選んでも正直、継続さえできれば英語は身につきます。
しかし「自分と相性が良い本」を選ばないと、そもそも継続は難しいのが現実です。
相性が良い本は、以下の4つのポイントをクリアしていればOKです。
相性のいい本のポイント
- 自分のレベルに合っているか
- 自分の目的に合っているか
- 自分の好みに合っているか
- 自分の謎を解いてくれるか
ひとつずつお話していきますね。
自分のレベルに合っているか
ゼロから英語を学ぶなら「少しレベルが低いかな」と感じる本を選ぶと良いです。
具体的に上げると、中学3年レベル、中学1年レベル、小学生レベルくらいの英語学習本がゼロから学ぶのに向いています。
「ゼロから学ぶと言ってもさすがに中学は抵抗ある」と思うかもしれません。
中学英語には英語を話すために必要な要素がたくさん詰まっているので、高校や大学受験向けのような難しい本ではなくぜひ中学英語から始めてください。
表紙などに「中学英語」とついているものは、基本から会話でよく使う応用分野まで学べます。
人によっては小学生向けがベターな場合もあります。
内容は中学準備となるものが多く、解説がとてもやさしい言葉で書かれているので学び始めるハードルがさがります。
大人になってから学ぶと「そうだったんだ」とか「忘れていた」ということも出てきます。
自分の思うレベルより少し下から学んでいくと復習にもなってしっかりした基礎固めができるのでオススメです。
大人の中学英語の学び直し向けの本もたくさんあります!
自分の目的に合っているか
今回の記事では、文法と単語を目的とした本を紹介しました。
文法と単語の教材でも、それ以外の能力に効果はありますが、他のトレーニングも同時にやる場合には、自分の「英語を学ぶ目的」に合った本を選んでください。
たとえば…
「TOEICは英語のテストだから間違いないだろう」と、TOEIC受験の予定がないのにTOEIC関連本で英語を勉強するのは、少し違うかなと思います。
TOEICは英語のテストですが、ビジネスシーンで使われる英語が多いです。
日常会話を楽しみたい人がTOEIC対策するのは、まったくの間違いとまでは行きませんが、効率の良い方法ではありません。
日常会話のために勉強するなら基礎はもちろん、一例ですがリスニングや発音の強化のほうが重要です。
ちなみに、英語初心者さんが、最初に英会話を学ぶなら「スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)
オンライン英会話でいきなり生身の人間と会話するわけじゃないので予約も不要ですし、なにより緊張せずに済みます!
「英語を話したい」と思うなら、王道ルートがベスト
ちなみに、英語を学ぶ目的が「日常会話」でも「仕事のため」でも、どんな目的であっても、英語学習を学ぶ「王道の順番」というのが、あります。
英語学習の王道ルート
- 基礎(文法・単語・発音)
- インプット(読む・聞く)
- アウトプット(書く・話す)
基礎をまず固めるのは英語以外のことでも同じですよね。
基礎がおおよそできてきたあとは、インプットで知識や法則や雰囲気やニュアンスを自分の中にどんどん貯めていきます。
それからアウトプットで自分で実際にやってみる、体験してみる、時には失敗したり挫折する。これが遠回りなようで実は一番効果的で確実な方法なのです。
自分の好みに合っているか
本を読んでいて「なんか好きじゃない」と感じてしまうと、それ以上先に進むのはかなり難しいです。
英語学習は継続が命なので、自分に合わない本を選んでしまうと危険です。
英語学習関連の本には実に様々なタイプがあります。
- イラストをたくさん使って解説
- イラストがほとんどない
- 文法の専門用語ばかりを使う
- 文法の専門用語をほとんど使わない
- 優しい先生に習っているかのような、わかりやすい文章
- 変わった先生が教えてくれるような特徴的な文章
- カラフルな図を使っている
- 色を抑えて書き込みがしやすい
などなど、中身を見るまではわからない部分がたくさんあります。
今回ご紹介する本は、個人的にはどれも内容もレイアウトも素敵なものばかりなのですが、あなたの好みはあなたにしかわかりません。
なので、気になる本があったら、ぜひ一度実際に手に取ったり、Amazonのサンプルで中身を確かめて違和感のないものを選んでみてください。
私自身、本のタイプや解説方法にはこだわりがあるので、必ず数ページ読んでから本を選んでいます。
自分の謎を解いてくれるか
これが一番大事なことです。
英語に対してとにかく苦手意識があったり、わからない文法知識(たとえば関係詞・分詞構文など)がある場合は、それを克服できるような参考書を選ぶといいです。
具体的には、目次でその文法について書かれているページを読んでみて「この説明ならわかりやすい」と思えるものがグッドです。
オンラインでAmazonなどでは、内容の一部ですが、サンプルで確認できます。
目次や「はじめに」などを読んでみて「信頼できそう」と感じられれば、その本があなたの英語の謎を解決してくれます。
〈体験談〉私は英語の語順に悩まされていました
私の話になりますが、私は学生時代から英語はそこそこ点数取れていたのにもかかわらず、社会人までずっと謎だったことがありました。
それが「英語の語順」です。
どうして単語はあの並び方になるの?ルールはあるの?
「I study English every day.」が正解なのは、なんとなくわかったけど、「Every day I study English.」でもOKなのはどうして?
ってずっと思ってました。
しかし、社会人になってから文法を学んだら一気に謎が解けて、文法書に書いてあることがどんどん理解できて、すぐに英語力がアップしました。
私のこの体験のように、英語に対して持っている自分の謎がある人は、中身を確認しながら「この本なら謎が解けそう!」という1冊に出会うといいです。
今回は、単なる文法知識が載っているだけ、というような本ではなく、読者さんの悩みを解決することを目標として本をご紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
英語をゼロからやるなら「文法・単語」から始めるべし
社会人がゼロから英語を学ぶにはまず「文法と単語」から始めよう!と言っていますが、
ではなぜ「文法と単語」を学ぶべきなのか。
なぜなら「文法と単語」が英語学習の基礎だからです。
基礎がないと英語を正確に読んだり聞くことはもちろん、英会話はもっと難しくなります。
また、社会人になってからだと、英語学習に時間を使うのも難しいですよね。
たくさん英語を読んだり聞いたりして習得するやり方は子どものように時間がたっぷりあるなら効果的かもしれません。
しかし社会人には時間がないので、最初に文法というルールを学んだ方が膨大な時間も必要ないですし、すぐに使えるので効率的です。
【英語初心者】単語と文法どっちから先にやるべき?独学で大人が英語やりなおしするなら「時短・効率」がキーワードでも詳しく書いているので、ぜひ合わせてお読みください。
あと、文法が苦手な人に言いたい言葉があります。それは
「怖がらないで!」ということです。
文法が苦手な人は多いですが、文法は本当にめちゃくちゃ大事です。
ページを開く前から「苦手だな〜嫌だな〜」と思ってしまうと、残念ながら文字が目に入ってきません。
なのでまずは、怖くてもしっかり1文1文に目を通してほしいなと思います。
やっぱり文法って難しいイメージがあると思うので、簡単に「文法って何?どうして単語も同時なの?」ということを、これからお話しますね。
怖がらなくても大丈夫な本を紹介しますので、苦手意識はいったん脇に置いておいてください。
文法と単語は、英文の「仕組みと部品」と考える
英語だけでなく他の分野でも、基礎をやらずに、英語を話すことはかなり難しいというのは同じ考え方ですよね。
基本ルールを知らなければ応用の技を使うこともできませんし、成長するために必要な体力の付け方やトレーニングもわかりません。
英語学習も同じです。
英語学習の基礎ステップの文法と単語は、簡単に言うと「英語の文章の仕組みと部品」と考えると良いです。
- 文法→英文の型や仕組み
- 単語→文章を組み立てるための部品
文法を学ぶことは、英文がどんな構造でできていて、どんなルールになっていて、どんな部品が必要なのか?を学ぶということになります。
単語を学ぶ(覚える)ことは、英文を組み立てるための部品をたくさん増やすということです。
文法と単語が基礎なのは、文法も単語もどちらかだけでは成り立たないからなんです。
構造やルールを知っていても、使える部品が手元にないと、英文を作ることはできません。
部品はたくさんあるのに、組み立て方がわからないと意味をなしません。
英文が作れないということは、英語を話したり書くこともできませんし、英語を読んだり聞いたりしても正しく理解できないということを意味します。
文法と単語は2つで1セット!
文法で一番始めに必要な部分は「1日」あれば終わります
1日あれば終わります。(大事なので2回言います)
一番重要でよく使う部分とは、「文型と品詞」です。(怖がらないで!)
文型とは:文章の型・テンプレートのこと
品詞とは:単語の働きによって分けられたグループのこと
英語は日本語と違って文章の型(テンプレート)があります。
単語の並び順が、ある法則によって決まっています。
たとえば
- I study English every day.
- She watched a movie last night.
- My cat eats happily cat grass when I go home.
この例文3つすべて「誰がいつ何をどうする」という意味を持つテンプレートを使っています。使う単語を入れ替えているだけです。
- テンプレート「誰が / どうする / 何を / いつ」
→主語(名詞) / 述語動詞(動詞) / 目的語(名詞) / 修飾語(副詞など)
長そうな文章でも、テンプレートの枠通りに区切ると、上記の例文はどれも4つの固まりになります。これを正しく並べるためには「文型と品詞」を理解していないと難しいです。
- I / study / English / every day.
- She / watched / a movie / last night.
- My cat / eats happily / cat grass / when I go home.
詳しく書くと長くなってしまうので、【超重要】英語の品詞の役割って何? それぞれの意味や使い方、文型との違いを知って英語力ぶちあげ!をぜひ読んでください。
こんな感じで、文型と品詞は文章の構造そのものに関わっています。
そのため一番に取り組めば、その後の文法の勉強も、インプットやアウトプットもかなりラクになります。(実体験より)
それなのに!
1日、人によっては1時間ほどで学べてしまいます。
そんな短時間で学べるのに今後の英語学習でずーっと役に立つ知識ですので、はっきり言って学ばない理由はありません。
文型と品詞について細かく解説すると長くなるので、ここでは省略します。
代わりに英語の品詞がわからないってマズい?その理由から英語の「超基本」までをわかりやすく解説します!解説しているので合わせてお読みください。
「文型と品詞」と聞いて嫌な気持ちになったかもしれませんが、全然怖くないのでぜひ取り組んでみて下さい!
社会人がゼロから英語を学ぶなら「基礎=文法・単語から」がやっぱり王道!
ゼロから英語の勉強がしっかりできる効果バッチリな本と講座についてお話してきました。
- ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本
- 中学英語をもう一度ひとつひとつわかりやすく。
- 大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編
- 英文法のトリセツ
- 基礎英語講座 New Beginning
- キクタン【中学英単語】高校入試レベル
- キクタン【Entry】2000語レベル
- 中学英単語をひとつひとつわかりやすく。
- 中学校3年間の英単語が1ヵ月で1000語覚えられる本
- 小学英文法パターンドリル 1
- 英文法パターンドリル 中学1年
- キリトリ式でペラっとスタディ! 中学英語の総復習ドリル
文法と単語に関する本メインにご紹介しました。
やはり、社会人がゼロから英語を学ぶなら、基礎、つまり文法と単語から始めるのは外せない王道のルートです。
王道で目新しさはありませんが、効果はバッチリあります。
私自身が文法、特に「文型と品詞」を一番に学んだことで、まず文法書を理解しながら読み進めることができました。
もちろん簡単な英文はすぐに読めるようになりましたし、リスニング力も一気に伸びた実感があります。
今回ご紹介する本はどれも、小学生や中学校1〜2年生で習う英語を取り扱っています。
社会人なのに小学生レベルの本を手に取るのは抵抗がある人もいるかもしれませんが、自分のレベルより低めから学ぶと基礎がしっかりできあがります。
基礎がしっかりしていると、最終目標までの道のりが意外と近くなるんです。
文法が苦手な人が多いと思いますが、今回ご紹介した本はわかりやすく丁寧に、英語が苦手な人に寄り添うものばかり。
ぜひ怖がらないで取り組んでほしいなと思います。
私が文法を怖がらなくなった教材については【超初心者向け】ゼロからの英語やり直し教室New Beginningを使ってみた感想・レビュー【英文法通信講座】で読めますので、ぜひこちらも合わせてご覧ください。
あなたの英語学習のお役に立てたら嬉しいです。