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- 英語やり直ししたいけど文法力と単語力どっちが大事?
- 英語ができるようになるために単語を覚えるのと文法どちらが先?
- 働きながらだから効率のいい方法が知りたい
英語学習の中で、単語と文法はとても重要です。
単語の意味だけわかれば英語ができる気もするし…
でもやっぱり学校で習ったみたいに文法も大事?
英語やりなおしを始めようとした初心者が「結局どっちを先にやれば英語ができるようになるの?」と最初の一歩で挫折してしまいがちです。
私は社会人になってから英語やりなおしを始め、脱・初心者のために単語と文法を同時にスタートしたおかげで働きながらでも海外で生活できるレベルの英語を身につけられました。
そこで今回の記事では、単語と文法を同時に始めることで、限られた時間を無駄なく使って英語の勉強をする方法から、オススメの教材についてお話していきます。
この記事を読めば、週40時間以上働く社会人英語初心者が働きながらでも、英語やり直しを効率よく始められる方法とツールがわかります。
私がフルタイム社会人をやりながら英語初心者を卒業するために、初めに取り組んだ勉強方法や使った教材をまとめました。
「単語と文法どっちから先にやる?」と迷っている人はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
結論:単語と文法は同時進行で!
結論から先にお伝えします。単語と文法は「同時進行」で行うほうがいいです。
作業量が多いんじゃないか?と感じるかもしれませんが、同時進行をオススメするメリットは2つあります。
同時進行のメリット
- 効率がいい
- 忘れにくい
理由としては「単語と文法は一心同体」だから、同時に始めることで時間を無駄遣いせずに済みますし、忘れにくくなるのです。
同時だと大変効率がいい&忘れにくい
勉強のやり方を工夫することで、作業量を増やすことなくむしろ効率のいい英語学習ができます。
たとえば「文法をやっているときに出てくる単語を覚える」という方法です。
He resembles his father.
(彼は父親に似ている。)
文法の例文に使われるということはよく使われる単語か、もしくは重要な単語ということなのでどんどん積極的に覚えていくのがオススメです。
例文なら日本語も書かれているので覚えやすいですし、文章ごと覚えるとシチュエーションを想像しながら単語と出会えるので忘れにくくなります。
さらに、このやり方で文法の知識と単語を覚えることで、たとえば
- 「現在形」の例文で出てきた「resemble(似ている)」
- 「regret(後悔する)」は文法書の「不定詞」の時にも出てきた
というようにそれぞれの単語や文法を、勉強したときのシチュエーションや感情などに関連付けて覚えることで、忘れにくくなります。
「あ!あのときの!」という経験があると、驚きの感情と一緒に覚えられるのでさらに効果◎
単語と文法はどちらが欠けても成立しない
単語と文法の関係性は「英語の部品と設計図」のようなものです。
部品だけあっても設計図がなければ、完成させたいものを部品を使ってどうやって作り上げたらいいかわからないので、いつまでも完成品は出来上がりません。
「自分が言いたいこと」を伝えるために、どのように単語を組み立てるかを知らないと、表現をうまく作れず、自分の意見を言えません。
相手が言った(作った)文章も同様に、正しく理解することができません。
また、逆に設計図だけあっても部品がなければ、そもそも材料がない状態ですので、完成品を作るには部品を調達してこなければなりません。
単語の数だけ、より自分の言いたいことを具体的に表現しやすくなります。
相手の言うこともはっきりくっきりわかるようになります。
このように、単語と文法はどちらかだけ、というのはバランスが悪いです。一緒に覚えるほうが効率的でもありますので、同時に学ぶことはメリットしかないのです。
まさに単語と文法は一心同体なのです!
英語学習は基礎→インプット→アウトプットの順番が近道
少し余談になりますが、英語学習の順番についてお話します。
知っておけばこれからの英語学習の道しるべになるかと思いますので、余裕がある人はぜひ読み進めてください。
英語学習もスポーツや料理など他のスキルと同じで、まずは基礎から始めることが重要です。
包丁を握ったこともない人がいきなり手の混んだ料理を作れないのと同じように、英語の基礎を知らない人がいきなり英会話をすることはできません。
この「英語の基礎」というのが、単語と文法です。
単語と文法という英語の基礎を十分に学べば、その次のインプットでつまずくことはありません。つまずかずに歩けるということは、時短になります。
つまり、短期間で英語を習得したい人こそ「基礎」から学んだほうが最短でゴールに辿り着けるのです。
基礎がないと、英会話も楽しんで練習できないので、基礎大事!
基礎の後は「読む・聞く」
インプットの段階で行うのは、英語を読んだり聞いたりなどのスキルを身につけていきます。
- リーディング(読む)
- リスニング(聞く)
と英語学習の中で呼ばれています。
インプットとは
[名](スル)入力。特に、コンピューターで、情報を記憶装置へ入れること。「データを―する」⇔アウトプット。
引用元:weblio辞書
文法の知識と単語を勉強した後に、リーディングやリスニングなどを行うことで、少し長めの文章でも「意味がわかる」経験ができます。
逆に、中学1年生で習う英語の基本的な文法や単語を知らないまま、リーディングやリスニングをやっても「わかるようなわからないような」というもやもやが残ってしまうと思います。それってなんだか気持ち悪いですよね。
意味がわかる感覚がわかってしまえば、インプットに必要な「大量に読む・聞く」ということも苦痛になりにくいです。
たくさん英語に触れるにはやっぱりできれば苦しいより楽しいほうがいいですよね。
「読む・聞く」の後は「書く・話す」
次に行うアウトプットでは
- ライティング(書く)
- スピーキング(話す)
アウトプットとは、中にあるものを外へ出すことである。または、そのようにして外へ出されたもののことである。「出力」と言い換えられることが多い。
weblio辞書
アウトプットでももちろん基礎が重要な役割を果たしています。
インプットでは意味を正しく理解するために基礎が活躍しましたが、アウトプットでは自分の意見を組み立てるために基礎の力が発揮されます。
文法は基本的には「文章の組み立てルール」の話をしています。
なので、文法を知っていれば、自分の言いたいことや表現したいことを、文章にして書いたり口に出して喋ることができます。
覚えた単語が多ければ多いほど、表現が豊かになって、より自分が言いたいことに近い文章が出来上がります。
勉強するタイミングを分ける
同時進行と言っても、机に単語帳と文法書を広げて勉強する、というわけではありません。
単語と文法を勉強するには、日ごとや週ごとに、単語と文法でそれぞれ勉強する時間帯やタイミングを分けると継続しやすいです。
スキマ時間に単語、朝や夜に文法
たとえば
- 通勤時間や家事の最中などのスキマ時間には音声を使って、単語をやる
- 朝活やお昼休み、夜寝る前には文法
- 月・水・金は単語、火・木・土は文法、日曜日は両方
などのように「この日は単語」「この時間帯は文法」とタイミングを決めることで無理なく時間を有効に使って勉強できます。
単語は机に向かわなくても、音声を聞きながらでも覚えられるので、スキマ時間で十分に学べます。
一方で文法は、音声で提供している教材がほぼないことに加え、音声だけで学ぶのは難しいです。
そのため文法はどうしても、文法書を読んだり、机に向かって勉強する必要があり、30分~1時間などまとまった時間が取れる時間帯に行うといいです。
もっと時短したいときには
さらに時短で勉強するなら「単語帳を使わない方法」があります。
単語帳を使おうと思うと、B6サイズくらいの本を持ち歩かなければいけませんし、両手で開いて読んだり、ノートに書き写したりする必要があります。
スキマ時間でできることとはいえ、もう少し手間をかけずに、片手でもできるくらいスマートにできたら最高!と思いますよね。
そんなときは「スマホ」を使いましょう。方法はいくつかあります。
- スマホで思いついたものを片っ端から検索してみる
- 身の回りにあるもの・自分がよく行う行動・仕事で使う道具・俳優や歌手、会社の役職名など
- ※英和辞書で調べるのもアリですが、画像で検索してみて、写真やイラストなどのイメージで覚える方法もオススメです。
- アプリを使う
- 「mikan」などの単語帳アプリを使って、クイズ形式で単語を覚える方法です。スキマ時間に片手でできます。
「身近なもの」の英語を知る
思いついた時に自分の身近にあるものや生活に関わりのあるものの単語を調べてみる方法は、実はとってもオススメです。
赤ちゃんが言葉を学ぶときも「ママ」「パパ」「ごはん」「おそと」など自分の身近にあって、よく関わるものから覚えていきますよね?
意味と発音を、何度も単語を聞くことで覚えているこのやり方は、大人にも通用します。
そもそも単語は何度も出会わないとほとんど覚えられません。
そのため、日常的に触れるものの単語を知って、使ったり会うたびに思い出したり調べ直したりして、何度も出会ってしまえばいいというわけです。
スマホがあればすぐに調べられますし効果もすぐに感じられて、手間も少なくオススメ。
単語と文法の勉強方法
ここからは、単語と文法の勉強方法についてお話していきます。
私がオススメする勉強方法
- 単語は、例文と一緒に覚える
- 文法は「品詞と文型」から始める
オススメの理由は、ただひたすらに「効率が良いから」です。
単語は例文と一緒に覚える
辞書のように1つの見出し語があってその意味と例文が掲載されているスタイルで覚えるよりも、1つの例文の中に出てくる単語を覚えていくスタイルです。
英語学習者さんの間で有名な「DUO3.0」という単語帳があるのですが、まさに例文で単語を覚えるスタイルの単語帳になっています。
メリットとしては
- 1つの短い例文に複数個の単語が入っている
- 文脈で覚えることで微妙なニュアンスも学べる
- CDで例文ごと聞いて覚えられる
- 例文が短い
世の中の単語帳のほとんどは「見出し語→意味→例文」という流れが多いと思います。DUO3.0と、アルクから出版されている「究極の英単語シリーズ」は「例文→見出し語→意味」というスタイルになっています。
初心者さんにはレベル的には究極の英単語シリーズもオススメです。
音声付き教材がオススメ
単語帳に限らずですが、英語教材を選ぶときには「音声付き」かどうかというのは優先順位が高いポイントですので、必ず確認してください。
単語帳でもリーディング素材でも、CDやアプリで音声が聞ける教材なら、リスニングやスピーキングの教材としても使えます。
もちろん単語の発音の確認もできるので「音声付き教材」を選んでくださいね。
今回ご紹介した「DUO3.0」と「究極の英単語シリーズ」は、別途CDを購入する必要があります。(なぜついていなのか疑問…)
「DUO3.0」と「DUO3.0 CD/復習用」を同時に購入すると約2,600円ですが、複数の単語や熟語が一気に覚えられる例文が560本あるので、お得です。
初心者さんにはもう少し量が少ない「DUO3.0 セレクト」という単語帳もあります。(こちらもCDは別売りですが価格は約3,000円)
文法は「品詞と文型」から始める
これは王道ではないかもしれませんが、大人が文法のやり直しをするなら私は「品詞と文型をまず理解する」方法をオススメしたいです。
特に、パズルが好きだったり、物事を筋道立てて考えるのが好きな人にはぜひやってみてほしいです。
品詞と文型は文法の中でも基礎。
品詞と文型がわかってしまえば、他はほとんど応用になります。
英文のほとんどが「5つのパターン(=文型)」に分けられています。
5つのパターンを作る「要素」があり、それは4つあります。
さらに、パターンを作る要素は、主に「4つの品詞」によって作られています。
これらのたった9つの文型と品詞をまず知ることで、たくさんある(とはいえ30個程度)文法知識の勉強がとってもスムーズになります。
特に英語学習では「品詞」は思っているより重要です。
ここまで読んで「品詞って何?」という人は、まず品詞が何かを理解するところからスタートするのをオススメします。
ただ、品詞の意味や役割について詳しく説明している文法書って多くはないんですよね。
なので、品詞については英語の品詞の役割って? 品詞一覧と文型との違いも解説します 【英語力上がる】で解説していますので、ぜひ読んでみてください。
品詞と文型が学べる教材
オススメの教材は、メール講座なので少し値は張るのですが「初心者でもじっくり学べる英語講座
詳細については【超初心者向け】ゼロからの英語やり直し教室New Beginningを使ってみた感想・レビュー【英文法通信講座】を読んでいただければと思います。
私の文法嫌いを変えた、本当に感謝している講座です!!!
単語だけじゃダメ?文法はいらない?
個人的に言わせていただくと「文法は、いります!」
なぜなら、英語学習がスムーズになるからです。
英語学習する時に色々な人のブログやサイトを見るのですが「文法は不要」「単語を先にやるべし」という意見を見かけます。
単語を先にやるほうがいいんじゃないの?
文法なんか英語を話す時に役に立つの?
量が多い単語だけやるほうがいいんじゃ?
これを読んでいるあなたも、もしかしたら心のどこかでこんなふうに思っているかもしれません。
どの意見も間違いでもないですし正解でもないです。
一番いいのは「自分がいいと思ったものをやる」ことです。
不信感がありながらだと勉強が続かないので、いいか悪いかはさておき、自分が「なんとなく良さそう」と感じられるものに挑戦するのがベストだからです。
合わないと感じたらその時点でやめてもいいのです!
文法を学ぶと英語学習がスムーズになる
文法は英語の設計図です。
英文の構造を解説する設計図です。英文の殆どはこの設計図通りに作られています。
この設計図を持ってインプット・アウトプットするのと、持っていない状態でインプット・アウトプットするのとでは、英語力の上がり方に差が生まれます。
設計図がなくても、英語力は上がるのですが、
- どうして「主語・動詞」が1文に2つあるの?
- なぜここはing形?
- 動詞の後にbe動詞??
というような疑問に阻まれてしまい、時間がかかってしまいます。
知らない単語ばかりの文章を読んで、単語をいちいち調べながら読むようなイメージです。
時間がかかりすぎて1冊読むためにかなり時間を消費してしまいます。
文法も同じです。
文法という「英文の構造」を知らないまま英語を大量に読んだり聞いたりしても、曖昧な部分が多すぎて先へ進むために時間を無駄にしてしまうかもしれないのです。
ですので、文法を学べばその後のインプット・アウトプットがスムーズになり、そのおかげで時間を長くかけずに英語力をあげることができます。
急がば回れ!ってやつですね。
文法の必要性を感じた経験談
ちなみに私の体験談としては、私は現在は文法が大好きですが、始めから理解していたわけでは有りません。
中学・高校と英語の授業は好きではあったものの、文法は苦手でした。
- 英語の授業なのに日本語が難しい
- なんであの語順になるのかがわからない
- 名詞とか形容詞とか副詞ってなんですか?
という疑問を抱きながら、社会人になってからは趣味として英語に触れていました。
しかし単語を覚えてもリーディングするようになっても、英語力は伸びませんでした。
こんな状況で文法を好きになったのは、英語は思うよりシンプルだと気づいてからです。
文法不信に陥っていた時、文法の教材をオススメされたのをきっかけに文法を本格的に学び始めました。
受講してすぐに、今まで謎だらけだったことが次々と解けていきました。
- 英語の語順にはルールがある
- 名詞や形容詞などの品詞にはしっかり役割がある
- 文法用語は気にしなくていい
謎が解けて文法書の内容が理解できると、読めなかった洋書や、聞き取れても意味がわからなかったリスニング教材も意味がつかめるようになりました。
今まで簡単な単語の文章でさえ、意味がわからなかったのは文法不足だったからんだ!とわかってからは一気に文法信者になった、というわけなのです。
そんなわけで「文法やってほしいな!」とお伝えしています。
単語は一生の友ですが、文法はスタートするための準備です!
効率よく基礎を学んで最短で脱・初心者!
単語と文法はどっちを先にやるといいか?について「同時進行でやりましょう!」というお話をしてきました。
同時進行することで、様々なメリットが生まれます。
- 時短になる
- 忘れにくい
- スキマ時間にも英語学習できる
- 効率がいいので英語習得まで近道できる
など、働きながら英語学習を始める大人に特にオススメです。
単語は今すぐにでも勉強を始められますし、作業が単純なので初心者でも取り組みやすく、効果もすぐに感じられます。
一方で文法は学校で習うイメージが強いせいか、苦手意識を持っている人は少なくありません。
そのため文法の勉強を省略したくなってしまうかもしれません。
「今すぐ英語力を上げたい!」と思っていない人であれば、それも一つの英語学習の方法です。
ただ、なるべく時間をかけずに、プライベートの時間を無駄にせずに英語力をあげたい、初心者から卒業したいというのであれば、文法は必ずやっておいたほうがいいです。
自分のお仕事の状況やご家庭の関係で優先順位がご自身の中であるかと思います。
今回お話した方法はあくまで、学習方法の一例です。自
分に一番フィットする方法になるかどうか、ぜひ1度チャレンジしてみて、参考にしてみてほしいと思います。
あなたの英語学習のお役に立てたら嬉しいです。